ライトブリンガー
『ライトブリンガー』(LIGHT BRINGER)はタイトーから1994年にリリースされたアーケードゲームである。魔神復活を企む「ヴェノム」にさらわれた王女を助けるアクションゲーム。日本国外版のタイトルはDUNGEON MAGIC。
ジャンル | アクションゲーム |
---|---|
対応機種 |
アーケード[AC] PlayStation 2[PS2] |
開発元 | タイトー大阪研究所 |
発売元 | タイトー |
音楽 | 古川典裕 |
美術 | 河本憲孝 |
人数 |
[AC]:1~4人協力プレイ [PS2]:1~2人協力プレイ |
発売日 |
[AC]:1994年 [PS2]:2005年7月28日 |
ゲーム概要
8方向レバー、2ボタン(Aで攻撃、Bでジャンプ)で操作し、敵を倒しながら進んでいく。複数の敵を倒す、もしくはフロア内のスイッチなどのギミックを押さないと先に進めない。レバーは同じ方向に2回入力するとダッシュし、その状態で攻撃ボタンを押すとダッシュ攻撃を行うことができる。攻撃は押し続けることで離すと、溜め攻撃を出すことができる。攻撃とジャンプを同時押しすることで、マジックアイテムを消費して必殺技(性能でいえば超必殺技)を使うことができる(初期数は3個)。
ゲーム開始時に剣士のアッシュ、旅の修行戦士グレン、エルフのシスティー、魔法使いのヴォルドの4人から選択する。2人プレイ時はキャラの重複は出来ない。キャラクターは経験値=スコアによってレベルアップし、同時に体力の回復、体力最大値の向上が行われる(最大レベルは9まで上げることが出来る)。
ステージには様々な仕掛けがあり、木箱などを壊す事によってアイテムが出現する。アイテムなどには特殊武器、規定回数によって防御が出来る盾、得点アイテムや体力回復アイテムなどがある。
このゲームは時間制限があり、次へ進めばタイムが加算される。2分までしか保有できない。全4ステージ。
ミスの条件
以下の条件でミスとなる。
- ライフが0になる。
- タイマーが0になる。
キャラクター
本作のキャラクターの相関関係は作中の会話シーンやエンディングにて反映されている。
プレイヤーキャラクター
敵キャラクター
- アマゾン
- ヴェノムの手下。金髪で黄と緑の装備をつけたタイプと、黒髪で白と銀の装備をつけたタイプが存在しており、短剣で切りかかったり、トラースキックを繰り出してプレイヤーに襲い掛かってくる。
- ダークナイト
- 邪悪な鎧に身を包んだ騎士。武器は手元を離れると自動的に戻ってくる魔力を持った剣とビームを吐き出す悪魔の顔が付いた盾。その正体は行方不明となっているアッシュの父で、ヴェノムに記憶を操られている。
- クイーンスパイダー
- 霊力を奪われ、儀式魔法によって姿を変えた水の精霊フォンティーヌの成れの果て。優しかった性格は邪悪な心に支配され凶暴となる。両手の鎌と動きを止める髪の毛が武器。戦いの中盤子クモを生み出してくる。
- レッサーデーモン
- ヴェノムのペット。ボス以外の役割は飛行能力を活かして王女の身柄を運ぶために用いられている。ボスとして君臨した時は主に長い手での引っ掻き攻撃と手からビームを放ったりするが魔石の力を借りてパワーアップしている。
- ヴェノム
- 本作における一連の凶事の元凶。かつてはヴォルドの弟子だったが邪神に魂を売り、魔神を復活させようと企む魔法使い。魔神の生贄のための王女の誘拐、フォンティーヌの霊力を奪い取り魔物に変えるなどの様々な悪事を行ったが魔神を復活させた直後、眠りを妨げられた事に怒った魔神からの制裁を受け、命を落とす。プレイヤーキャラクターとの直接の戦闘はない。
- ザ・デモンロード
- 古の時代に封印された魔神。名前は「ダイナスティ」と呼ばれている。武器は両手に持った剣だが魔力を用いて攻撃をするため魔法属性のダメージを喰らう事が多い。魔法は赤い炎は身にまとう物、青い炎は地面に剣を刺して放出する物、雷属性を持った飛び道具のボールやワープ技など多彩な魔法を使う。それらの能力は世界を滅ぼせるほどの力を持っている。
その他のキャラクター
- 王女
- 魔神の生贄のためにヴェノムに誘拐された女性。エンディングにてグレンに一目ぼれして告白する。
- フォンティーヌ
- システィとは古くからの友人の水の精霊。強大な霊力を持っているためヴェノムから魔神復活のためのターゲットにされる。霊力を奪われた後、儀式魔法によって姿をクイーンスパイダーに変えさせられる。
- バード
- 物語の語り部となる吟遊詩人でクレジット投入時にプレイヤーをこの世界へ誘う案内役とエンディングでエピローグを語っている。この人物のみライトブリンガーの世界のキャラクターとの相関関係が一切不明の人物である。ヴォルドのマジックキャンドル使用時に召還されるが、ヴォルドとの関連性も不明である。
ステージ紹介
- 冒険者の宿
- 最初のステージ、中ボスはジャイアントスネーク、ボスはダークナイト。
- 水の精霊 フォンティーヌの神殿
- 第2ステージ、中ボスはキングバイパー、ボスはクイーンスパイダー。
- 北の廢虛 バレノア
- 第3ステージ、魔石を3つ開放すると強制的にボス部屋に移動する。ボスはレッサーデーモン。
- 魔神の間
- 最終ステージ。中ボスはダークナイト(2回目)。倒せば最強の武器が入手(ただし、アッシュのみ)。最後のボスはザ・デモンロード。
アイテム
メイン武器以外でもう片方の手に持つ事ができる物は手にした場合、投げ技などの近接攻撃ができなくなる。
- メイン武器
- プレイヤーキャラクターが扱うメイン武器には大まかに分けるとそれぞれ無属性、炎属性、氷属性、雷属性、聖属性、力属性(通常攻撃は無属性だがランダムでクリティカルヒットが発生する紫色の武器)の6属性が存在する。敵によっては弱点の属性が存在するのでそれらを生かして攻撃を行うと大ダメージを与える事が可能である。なお聖属性の武器はアッシュは最終ステージのダークナイト戦後、アッシュ以外は第3ステージのとある場所にて1回だけ入手する事しかできない。現在所持している属性と同じメイン武器を拾うと得点になる。
- サブ武器
- メイン武器以外に入手できる武器(たいまつも含む)はいずれも投擲武器に属する物である。武器によっては直線に飛んだり放物線を描いて飛んだりする。ほとんどの武器は1回での使い切りだがクロスボウに関しては5回使用できる。
- 盾
- これを持っていると敵の攻撃を防げる。ただし盾の種類によって1回から5回までの防げる回数が異なる。
- 得点アイテム
- 邪竜像や石柱等を壊したりする事で出現。
- 宝石類や偶像やがこれらに該当し、たくさん取る事によってレベルアップする機会が増える。
- 回復アイテム
- 主に樽に入っている事が多い。
- 食料やポーションがこれらに該当し、ポーションや肉類や大きい食料であれば回復量が多い。
- マジックキャンドル
- これを手にしていると溜め攻撃の2段階目が特殊攻撃になる。内容は以下の通りである。
- アッシュ - 氷属性のオーラを纏った剣での飛び道具。
- グレン - ファイヤーブレス、リーチは短い。
- システィ - ピクシー召還。召還されたピクシーはホーミング性能をもつ攻撃。
- ヴォルド - バード召還。召還されたバードは音楽を鳴らして敵の動きを止めてくれる。
- マジックストック
- これを取ると必殺技のストック数が1つ増える。
テクニック
- 百段攻撃[1]
- Aボタンを連打することで最大4段まで連続技を出すが、4段目を出さないようにタイミングよくボタンを押し続ける事で成立する。反撃の遅い敵ならハメる事が可能。
移植作品
- PlayStation 2版 - 2005年7月28日発売のタイトーメモリーズ 上巻に収録[2][3]。
- イーグレットツー ミニ版 - 2022年12月22日発売の専用SDカード「アーケードメモリーズVol1」に収録。
脚注
- ゲーメスト - 1994年8月15日号 No.122
- GAME Watch - タイトーメモリーズ 上巻
- GAMING HISTORY - Taito Memories Joukan
This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.