ユゴニオ弾性限界
ユゴニオ弾性限界(ユゴニオだんせいげんかい、Hugoniot Elastic Limit、HEL)とは、固体が塑性変形を開始し流体のように振舞う領域に入る境界線となる圧力である。
この限界を超えた固体は塑性変形を開始し流体のように振舞うようになることを利用して、超音速でハンマーを振り下ろすことで冷間のまま金属を加工するコールドハンマーや、爆薬の爆轟による衝撃波で金属のユゴニオ弾性限界を超えさせることで金属を加工する爆着などがある。 また、成形炸薬弾は着弾時に炸薬によってモンロー/ノイマン効果を、APFSDS弾は弾体の物理エネルギーにより、この現象を発生させるものであると言われているが、うちAPFSDS弾については詳細な議論が必要である。
材質 | 単位:ギガパスカル |
---|---|
銅 | 0.5 |
鋼鉄 | 1.2 |
タングステン | 3.8 |
セラミック | 12 - 20 |
関連項目
外部リンク
- 真下茂, 「衝撃圧縮を用いた固体の高圧相転移の研究」『高圧力の科学と技術』 17巻 4号 2007年 p.321-327, doi:10.4131/jshpreview.17.321
This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.