メルヘン交差点

メルヘン交差点(メルヘンこうさてん)は、北海道小樽市入船にある交差点。小樽市内でも有数の観光地である[1]。「メルヘン交差点」は愛称であり、正式名称は堺町交差点という[2]

メルヘン交差点中心部の常夜灯

概要

小樽運河の南端から臨港線(北海道道17号小樽港線)を札幌市方面へ約1キロメートル移動した場所にある五叉路を指す[2][3]

交差点前の広場は、連日のように観光客が行き交う賑やかな雰囲気である[3]。付近は小樽市における観光の中心的な存在であり[4]、西洋風の建築物が立ち並び[5]工芸品店土産品店飲食店も多く、広場同様に常に観光客で賑わっている[6]。中でも小樽オルゴール堂ルタオといった観光名所は一層の賑わいを見せている[1]

この交差点から小樽方向に向かって延びる約750メートルの通りは堺町通りと呼ばれ、大正時代から昭和初期にかけて栄えた商人街である[3]平成期においては北一硝子に代表されるガラス工芸店や、古い商家などを改造した店舗などが並ぶ買物街となっており[3]、小樽でも有数の賑やかな通りである[5]

名所

常夜灯
明治期に同市信香町(のぶかちょう)の丘の上で人々に親しまれていた常夜灯(木製の灯台)を再現したもので[6]1997年(平成9年)にこの交差点の整備にあわせて、交差点中心部に設置された[7]
この地区のランドマークにもなっており、記念写真の撮影場所や休憩場所として親しまれている[7]。日没時にはセンサーにより点灯し[3]、その光景はヨーロッパの街角のような異国情緒漂う雰囲気との声もある[2][8]イルミネーションイベントといった、季節ごとに変化する表情も楽しめる場所である[9]
蒸気時計
蒸気時計
バンクーバーギャスタウンのランドマークとして知られる蒸気時計の製作者により製作され、1993年(平成5年)に小樽オルゴール堂前に設置された[10]。「メルヘン交差点」の愛称が命名されたのもこの設置時である[4]。蒸気時計はバンクーバーと小樽にしか存在しない(2012年2月時点)[10]
15分おきに白煙とともに豪快な汽笛で時刻を知らせており、交差点の名物となっている[3][5]。小樽の観光写真には必ず掲載されており、小樽の景観のシンボルにもなっている[10]

アクセス

脚注

  1. 織田開智. 坂を堪能てくてくコースをレポート”. おたるぽーたる. 小樽観光協会. 2013年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月7日閲覧。
  2. 堺町交差点”. エアステ国内旅行. サイネックス・ネットワーク. 2013年9月7日閲覧。
  3. メルヘン交差点”. タウンページ. 2013年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月7日閲覧。
  4. 分野(24) 様々な観光”. 小樽学. 歴史文化研究所. 2020年5月15日閲覧。
  5. ロマンチック小樽、賑やかな「堺町通り」を散歩。有名な「北一硝子」からメルヘン交差点へ”. LINEトラベルjp (2013年7月24日). 2017年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月7日閲覧。
  6. メルヘン交差点”. 北海道観光旅行&カフェガイド DOMAP. 2013年9月8日閲覧。
  7. 見つけた! 小樽!」『広報おたる』平成23年6月号、小樽市、2011年6月、20頁。
  8. 小樽・札幌ロリカワスポット”. 小樽と札幌でロリカワしよう!. ロリカワ観光ツーリズム推進協議会. 2013年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月7日閲覧。
  9. メルヘン交差点”. るるぶ. JTBパブリッシング. 2020年5月15日閲覧。
  10. 意匠(23)”. 小樽学. 歴史文化研究所 (2012年2月). 2020年5月15日閲覧。

外部リンク

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