ミステリーランド
概要
コンセプトは、「かつて子どもだったあなたと少年少女のための――」。講談社文芸図書第三出版部(通称文三)の名物編集者であった宇山日出臣による企画。
ブックデザインは、すべて祖父江慎が手がけている[1]。シリーズはすべてハードカバーで、箱入り・クロス装である。箱に開いた穴から表紙の一部が見られるデザインになっている。本文は、精興社明朝を使用している[2]。本体価格は2000円程度。
各作品の多くは、ノベルスでも発売されている。山口雅也「ステーションの奥の奥」のようにノベルス版では改題されたものもある。
作品はすべて書き下ろし。「第○回配本」(○は漢数字)として発行されている。児童向けの書籍のため、字は大きめで、ルビも振ってあり、平仮名が多めである。当初は3か月ごとに3作ずつ刊行される予定であった。
また、装丁に使用していた用紙が製造中止になったため[3]、シリーズは2009年7月の第16回配本以降途絶えていたが、2011年3月に第17回配本があった。当初は同年夏に第18回配本がなされる予定であった[4]が、実際には2016年12月に、恩田陸が著したレーベル完結作となる『七月に流れる花』と『八月は冷たい城』をもって第18回配本が行われた[5]。
作品一覧
著者 / イラスト担当者の順で記述。
第1回 - 第10回
- 第1回配本(2003年7月)
- 第2回配本(2003年10月)
- 第3回配本(2004年1月)
- 第4回配本(2004年4月)
- 第5回配本(2004年9月)
- 第6回配本(2004年11月)
- 第7回配本(2005年7月)
- 第8回配本(2005年11月)
- 第9回配本(2006年3月)
- 第10回配本(2006年5月)
- 銃とチョコレート(乙一 / 平田秀一) - (講談社ノベルス 2013年10月 / 講談社文庫 2016年7月)
受賞
- うつのみやこども賞[11]
- ぼくと未来屋の夏(第20回受賞)
- 黄金蝶ひとり(第21回受賞)
- ラインの虜囚(第22回受賞)
- 銃とチョコレート(第23回受賞)
- このミステリーがすごい!
- 神様ゲーム(2006年版第5位)
- 銃とチョコレート(2007年版第5位)
- 怪盗グリフィン、絶体絶命(2007年版8位)
脚注
- 【豪華レーベル完結作】大人も子どもも楽しめる、極上のダークファンタジー!|今日のおすすめ|講談社BOOK倶楽部
- 第13回 圧巻の200冊、祖父江慎+cozfish展 | DNP 大日本印刷株式会社
- 篠田真由美の2010/4/8日記()
- “『眠り姫とバンパイア』我孫子武丸 / 『夜の欧羅巴』 井上雅彦”. 講談社. 2017年1月8日閲覧。
- “『七月に流れる花』『八月は冷たい城』恩田陸”. 講談社. 2017年1月8日閲覧。
- 『鬼神伝 鬼の巻』と『鬼神伝 神の巻』を合本し『鬼神伝』として刊行。
- 短編4篇を加え『汎虚学研究会』として刊行。
- 『古城駅の奥の奥』に改題。
- 『ぼくが探偵だった夏 少年浅見光彦の冒険』に改題。
- 『七月に流れる花』と『八月は冷たい城』を合本し『七月に流れる花/八月は冷たい城』として刊行。
- 栃木県宇都宮市の市立図書館が主催する文学賞。小学5・6年生が「友達にすすめたい本」として選ぶ。(宇都宮市図書館HP)
外部リンク
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