マニー・パッキャオ 対 ティモシー・ブラッドリー第3戦

マニー・パッキャオ 対 ティモシー・ブラッドリー第3戦(マニー・パッキャオ たい ティモシー・ブラッドリーだい3せん)は、2016年4月9日にアメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催されたプロボクシングの試合。イベント名は『PacBrad III』(パックブラッド・3)。過去2度対戦し、互いが1勝1敗で迎える第3戦。パッキャオは政治活動に集中するため、この試合を最後に引退を表明している。パッキャオは引退試合の相手にブラッドリーを選んだことの理由として「私がブラッドリーを選んだのは、彼が以前よりも強くなっていると信じているからだ。実際に前回のブランドン・リオス戦では多くが改善されていた」とコメントしている[1]。当初はWBO世界ウェルター級タイトルマッチの予定だったが、WBOから1位のサダム・アリとの指名試合が発令、ブラッドリーがパッキャオとの決着戦実現させるために王座を返上したためノンタイトル戦に落ち着くはずだったが、結局WBOインターナショナルウェルター級王座決定戦に落ち着いた[2]。前座でWBO世界スーパーミドル級王者アルツール・アブラハムと元IBF世界フェザー級王者エフゲニー・グラドビッチが登場。アブラハムとラミレスの試合に関してはこの試合でアブラハム対ラミレスを含む3試合提供するザウアーラント・イベントに開催権を落札され、ベルリンで開催するところを入札額より積んでカードに組み込ませることに成功している。アンダーカードにメキシコとロシアとウクライナのボクサーが多く、アラムはメディア向けのプレゼンで「今回のサバイバルマッチを軸にしたアンダーカードは1100万人の不法移民たちに捧げる。もしトランプが当選したら私も抗議活動に加わるよ」と話し、アメリカ大統領選挙の候補ドナルド・トランプの公約になっている移民政策に抗議するためにサバイバル戦を多く組み「ドナルド・トランプ・アンダーカード」と名付けられた。試合はパッキャオが7回と9回にダウンを奪い判定勝ちで有終の美を飾った。HBOペイ・パー・ビューで放送した。

パックブラッド・3
マニー・パッキャオ 対 ティモシー・ブラッドリー第3戦
開催日2016年4月9日
認定王座WBOインターナショナルウェルター級王座決定戦
開催地アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガス
会場MGMグランド・ガーデン・アリーナ
観衆14,500人
リングアナルーペ・コントレラス
放送局HBO
実況・解説ジム・ランプリー(実況、進行役)
マックス・ケラーマン(リポーター、インタビュアー)
ハロルド・レーダーマン(テレビジャッジ)
ロイ・ジョーンズ・ジュニア(解説)
主催ボブ・アラムトップランク
ヴィルフリート・ザウアーラント(ザウアーラント・イベント(アルツール・アブラハムvsヒルベルト・ラミレス戦と第2・5試合提供))
サウル・アルバレス&エディ&ホセ・レイノソ(カネロ・プロモーションズ(アルツール・アブラハムVSヒルベルト・ラミレス戦とオスカル・バルデスVSエフゲニー・グラドビッチ戦提供))
ケーシー・デュバ(メインイベンツ(オレクサンドル・グウォジクvsナジブ・モハメディ戦のみ提供))

ティモシー・ブラッドリー  マニー・パッキャオ
Desert Storm(砂嵐)Pac Man(パックマン)
比較データ
32歳年齢37歳
カリフォルニア州ヒダルゴ郡カテドラル出身地フィリピンブキドノン州キバウェ
33勝 (12KO) 1敗1分1無効試合戦績57勝 (38KO) 6敗2分
5フィート6インチ (167.6センチメートル)身長5フィート6.5インチ (168.9センチメートル)
当日:146ポンド (66.2キログラム)体重当日:147ポンド (66.7キログラム)
69インチ (175.3センチメートル)リーチ67インチ (170.2センチメートル)
連打、スピード・防御型特徴連打・速攻型、強打
テディ・アトラス指導者フレディ・ローチ
前WBO世界ウェルター級王者評価元世界6階級制覇王者

結果パッキャオ判定勝ち(3-0)
主審トニー・ウィークス
副審バード・クレメンツ
デーブ・モレッティ
スティーブ・ウェスフェルド

対戦カード

階級 契約 vs. 結果 ラウンド 時間 Notes
ウェルター級 147 lbs. フィリピンの旗 マニー・パッキャオ アメリカ合衆国の旗 ティモシー・ブラッドリー 判定3-0 12R - Note 1
スーパーミドル級 168 lbs. メキシコの旗 ヒルベルト・ラミレス ドイツの旗 アルツール・アブラハム (c) 判定3-0 12R - Note 2
フェザー級 126 lbs. メキシコの旗 オスカル・バルデス ロシアの旗 エフゲニー・グラドビッチ TKO 4R 2:14 Note 3
スーパーライト級 140 lbs. アメリカ合衆国の旗 ホセ・カルロス・ラミレス (c) アメリカ合衆国の旗 マヌエル・ペレス 判定3-0 10R - Note 4
ウェルター級 175 lbs. リトアニアの旗 エギディウス・カバリアウスカス ドイツの旗 デニス・ルーバイ 判定3-0 8R -
ライトヘビー級 175 lbs. ウクライナの旗 オレクサンドル・グウォジク フランスの旗 ナジブ・モハメディ KO 2R 2:06 Note 5
ウェルター級 147 lbs. ロシアの旗 コンスタンチン・ポノマレブ (c) アメリカ合衆国の旗 ブラッド・ソロモン 判定2-1 8R - Note 6
スーパーミドル級 168 lbs. ドイツの旗 レオン・バウアー ロシアの旗 ルシャート・クルスガスティン 判定3-0 6R -
スーパーフェザー級 130 lbs. アメリカ合衆国の旗 デービー・ハーネイ プエルトリコの旗 ラファエル・ベラスケス 判定3-0 4R -

^Note 1 WBOインターナショナルウェルター級王座決定戦
^Note 2 WBO世界スーパーミドル級タイトルマッチ
^Note 3 NABO北米フェザー級王座決定戦
^Note 4 WBCアメリカ大陸スーパーライト級タイトルマッチ
^Note 5 NABF北米ライトヘビー級王座決定戦
^Note 6 NABF北米ウェルター級タイトルマッチ

採点表

ネバダ州アスレチック・コミッション
公式採点表
王座:WBOインターナショナルウェルター級王座決定戦 主審:トニー・ウィークス(ネバダ州) 立会人:フランシスコ・バルカルセル(プエルトリコ、WBO会長)
開催日:2016年4月9日会場:ネバダ州ラスベガスMGMグランド・ガーデン・アリーナ主催:トップランク
ザウアーラント・イベント
カネロ・プロモーションズ
メインイベンツ
マニー・パッキャオティモシー・ブラッドリーマニー・パッキャオティモシー・ブラッドリーマニー・パッキャオティモシー・ブラッドリー
RSTSTSRS RSTSTSRS RSTSTSRS
10 1 9   9 1 10   10 1 10
919 2 1910 1019 2 199 919 2 199
1029 3 289 928 3 2910 1029 3 289
1039 4 379 1038 4 389 938 4 3810
948 5 4710 1048 5 479 1048 5 479
1058 6 579 1058 6 569 1058 6 569
1068 7 658 1068 7 648 1068 7 648
977 8 749 977 8 7410 977 8 7410
1087 9 828 1087 9 828 1087 9 828
1097 10 919 1097 10 919 1097 10 919
10107 11 1009 9106 11 10110 9106 11 10110
9116 12 11010 10116 12 1109 10116 12 1109
116 110  116 110  116 110
副審:バード・クレメンツ(ネバダ州、主要4団体公認ジャッジ) 副審:デーブ・モレッティ(ネバダ州、主要4団体公認ジャッジ) 副審:スティーブ・ウェスフェルド(ニュージャージー州、WBO公認ジャッジ)
処分:なし 減点:なし 結果:パッキャオの判定勝利

出典

  1. パッキャオ“最終戦” ブラッドリーと記者会見 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年1月20日
  2. Bradley vacates WBO welterweight title Fightnews.com 2016年2月9日

外部リンク

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