マック・マクラング
マシュー・"マック"・マクラング(Matthew "Mac" McClung[2], 1999年1月6日 - )は、アメリカ合衆国バージニア州ゲートシティ出身のプロバスケットボール選手である。NBAのフィラデルフィア・76ersにツーウェイ契約で所属している。ポジションはポイントガード。ジャンプ力は47inch (119cm)
テキサス工科大学でのマクラング (2021年) | |
フィラデルフィア・76ers No.9 | |
---|---|
ポジション | PG |
所属リーグ | NBAGリーグ |
基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
生年月日 | 1999年1月6日(24歳) |
出身地 | バージニア州ゲート・シティ |
身長 | 188cm (6 ft 2 in) |
体重 | 84kg (185 lb) |
ウィングスパン | 187cm (6 ft 2 in)[1] |
キャリア情報 | |
高校 | ゲートシティ高校 |
大学 |
ジョージタウン大学 テキサス工科大学 |
NBAドラフト | 2021年 / ドラフト外 |
プロ選手期間 | 2021年–現在 |
経歴 | |
2021 | サウスベイ・レイカーズ |
2021–2022 | ※シカゴ・ブルズ |
2022 | →ウィンディシティ・ブルズ |
2022 | ロサンゼルス・レイカーズ |
2022 | →サウスベイ・レイカーズ |
2022–2023 | デラウェア・ブルーコーツ |
2023– | フィラデルフィア・76ers |
2023– | →デラウェア・ブルーコーツ |
※10日間契約での在籍 | |
受賞歴 | |
| |
Stats Basketball-Reference.com | |
経歴
生い立ち
マクラングは、人口わずか約2000人のバージニア州ゲート・シティで生まれた。もともとアメリカンフットボールをプレーしていたが、7年生の頃にバスケットボールに触れると、高校入学(9年生)を境に本格的にNBA入りを目指すようになった。
ゲートシティ高校
マクラングは1試合平均42得点を記録し、同郷の伝説的バスケットボール選手であるアレン・アイバーソンが所有していたバージニア州の得点記録を更新した。当時から持ち前の運動神経を駆使した派手なダンクシュートを見せており、SNSではその動画が数百万回再生を記録したことがあった。その人気はまさにスター選手そのものであり、ゲームチケットは売り切れ、レストランでのサイン会を開くこともあった。
ジョージタウン大学
高校卒業後、ジョージタウン大学に進学した。2018年12月22日のアーカンソー大学リトルロック校戦で大学の新人最多記録となる38得点を記録した[3]。1年生のシーズンは1試合平均13.4得点、2.6リバウンド、2アシストを記録し、ビッグ・イースト・カンファレンスのオールフレッシュマンチームに選出された[4]。2年生のシーズンは、足の怪我で21試合しか出場できず[5]、1試合平均平均15.7得点、2.4アシスト、1.4スティールを記録した。シーズン終了後、2020年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明したが[6]、取りやめて大学に復帰した[7]。
テキサス工科大学
2020年5月27日、ジョージタウン大学からテキサス工科大学に転校した[8]。11月25日のノースウェスタン州立大学戦でデビューを果たし、20得点を記録し、年間ニューカマー賞を獲得した[9]。
2021年4月、2021年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明した[10]。
サウスベイ・レイカーズ
2021年のNBAドラフトでは指名されなかったが、NBAサマーリーグでロサンゼルス・レイカーズの一員としてプレーし、2021年8月10日にレイカーズと契約した[11]。同年10月13日、レイカーズに解雇[12]。26日にレイカーズ傘下のサウスベイ・レイカーズと契約した[13]。
シカゴ・ブルズ
2021年12月に入り、NBA全体にオミクロン株感染拡大によるクラスターが発生し、各チームに人員不足した関係で、23日にシカゴ・ブルズに10日間契約で加入した[14]。2022年1月1日に2度目の10日間契約を結んだ[15]。
サウスベイ復帰
ブルズとの10日間契約が切れた1月11日にサウスベイ・レイカーズに再獲得された[16]。サウスベイ・レイカーズではレギュラーシーズン26試合の出場で同21.6得点6.8リバウンド7.5アシストをマークし、2022年のGリーグ新人王を受賞した。
ゴールデンステイト・ウォリアーズ
NBAサマーリーグでゴールデンステイト・ウォリアーズの一員としてプレーし、5試合の出場で同24.4分13.6得点3.6リバウンド4.8アシストと印象的な活躍を披露し、見事チャンピオンチームと契約を締結した。しかし、10月3日(日本時間4日)ウォリアーズは、マクラングを解雇。理由は、パス重視のガードが必要なためだった。
デラウェア・ブルーコーツ
ウォリアーズから解雇された後、フィラデルフィア・セブンティシクサーズの傘下であるデラウェア・ブルーコーツに獲得された。今シーズンはこれまで18試合に出場し、同17.4得点4.6リバウンド5.8アシストと上々のパフォーマンスを披露している。
フィラデルフィア・セブンティシクサーズ
2月14日(日本時間15日)シクサーズはマクラングとの2ウェイ契約を締結した。
スラムダンクコンテスト
マクラングは2023 State Fameオールスターサタデーナイトのスラムダンクコンテストに出場した。1本目から肩車を飛び越えながら受けたボールをバックボードに当ててボースハンドでバックダンクする技を一発で成功させ見事50点満点を獲得した。2本目の360°は49.8点と50点には届かなかったが、3本目は人を飛び越えながらボールを掴みダブルポンプのボースハンドのバックダンクを披露した。最後のダンクは高校のユニフォームに着替えて挑戦し、540度回転してリバースでリムへと叩き付けるダンクを決めると、2004年のダンクコンテストでビンス・カーターが優勝した時の『終わりだ! 』(It's over!)を真似てアピールし、優勝を果たした。
個人成績
略称説明 | |||||
---|---|---|---|---|---|
GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | PPG | 平均得点 | 太字 | キャリアハイ |
レギュラーシーズン
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021–22 | CHI | 1 | 0 | 3.0 | 1.000 | - | - | .0 | .0 | .0 | .0 | 2.0 |
通算 | 1 | 0 | 3.0 | 1.000 | - | - | .0 | .0 | .0 | .0 | 2.0 |
カレッジ
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018–19 | ジョージタウン | 29 | 29 | 26.4 | .392 | .277 | .798 | 2.6 | 2.0 | .8 | .1 | 13.1 |
2019–20 | ジョージタウン | 21 | 20 | 26.8 | .394 | .323 | .802 | 3.1 | 2.4 | 1.4 | .2 | 15.7 |
2020–21 | テキサステック | 29 | 29 | 30.2 | .419 | .343 | .793 | 2.7 | 2.1 | .8 | .3 | 15.5 |
通算 | 79 | 78 | 27.9 | .403 | .313 | .797 | 2.8 | 2.2 | 1.0 | .2 | 14.7 |
脚注
- “mac-mcclung” (英語). nbadraft.net. 2021年8月11日閲覧。
- "Hoyas Sign Three to National Letters of Intent" (Press release). Georgetown Hoyas. 13 November 2017. 2018年6月18日閲覧。
- “Little Rock at Georgetown Box Score, Dec 22, 2018” (英語). guhoyas.com. 2019年1月17日閲覧。
- “Govan Named All-BIG EAST First Team; Akinjo, LeBlanc and McClung to All-Freshman Team”. Georgetown University Athletics (2019年3月10日). 2020年5月27日閲覧。
- Curran, Aidan (2020年2月9日). “With Blair Improving, What Do The Hoyas Do When McClung Returns?”. 247 Sports 2020年2月16日閲覧。
- Givony, Jonathan (2020年3月29日). “Georgetown's Mac McClung to test draft waters”. ESPN 2020年3月29日閲覧。
- Givony, Jonathan (2020年5月13日). “Georgetown's Mac McClung to withdraw from NBA draft process, enter transfer portal”. ESPN 2020年5月13日閲覧。
- “Mac McClung transfer: Former Georgetown guard chooses Texas Tech as destination”. CBS Sports (2020年5月27日). 2020年5月27日閲覧。
- “No. 14 Texas Tech opens with 101–58 win over Northwestern St”. ESPN. (2020年11月25日) 2020年11月26日閲覧。
- Borzello, Jeff (2021年4月11日). “Mac McClung leaving Texas Tech, to test NBA draft, transfer portal”. ESPN.com. 2021年5月17日閲覧。
- “Lakers Sign Chaundee Brown Jr. and Mac McClung”. NBA.com/Lakers (2021年8月10日). 2021年8月11日閲覧。
- “Lakers Waive Mac McClung”. (2021年10月13日) 2021年10月14日閲覧。
- “South Bay Finalizes Training Camp Roster”. South Bay Lakers (2021年10月26日). 2021年11月1日閲覧。
- “BULLS SIGN ERSAN ILYASOVA & MAC MCCLUNG TO 10-DAY CONTRACTS” (英語). Chicago Bulls (2021年12月23日). 2021年12月24日閲覧。
- “Bulls' Mac McClung: Signs second 10-day contract”. CBS Sports. (2022年1月1日) 2022年1月1日閲覧。
- “2021-22 NBA G League transactions”. gleague.nba.com (2022年1月10日). 2022年1月10日閲覧。