ポール・ガヴァルニ

ポール・ガヴァルニ(Paul Gavarni、本名:シュルピス・ギョーム・シェヴァリエ、Sulpice Guillaume Chevalier、1804年1月13日1866年11月24日[1]フランスのイラストレーターである。

ポール・ガヴァルニ
Paul Gavarni
自画像
生誕1804年1月13日
フランス,パリ
死没1866年11月24日
フランス,パリ

生涯

1804年1月13日、パリで生まれた。父親はブルゴーニュ出身の樽製造業者だった[1]。機械工場で働き始めるが、出世のためには製図の技術が必要であったため、美術学校の夜間コースで学び始めた。建築製図や機械製図を習得し、測量会社で地図の制作の仕事をした後、政府の兵器部門の製図工の仕事に就いた[2]。画家になる決心をしたのは30歳を越えたころである。

30歳の時、雑誌「Journal des modes」に最初のイラストを描いた[3]。ペンネームの「ポール・ガヴァルニ」はピレネー山地に旅行した時に訪れたオート=ピレネー県の町ガヴァルニー(Gavarnie)から取られた[2]。イラストは出版業界で好評で、ガヴァルニもこの仕事に熱心になり、最終的にエンジニアの仕事を辞め、雑誌「Les Gens du monde」の編集長になった[2]

パリの様々な階層のイラストに描き、版画として出版された。主な作品は日刊風刺新聞『ル・シャリヴァリ(Le Charivari)』に掲載された。

書籍の挿絵としてはピエール=ジュール・エッチェル(Pierre-Jules Hetzel)が編集し、バルザックジョルジュ・サンド、ジュール・ジャナン、シャルル・ノディエらが短編小説やエッセイなど文章を書き、当時有名な挿絵画家が挿絵を描いた画文集、『パリの悪魔』にJ・J・グランヴィルやベルタル(Bertall)とともに挿絵を描いたことなどで知られている。

作品

参考文献

  1. MacMillan's Magazine, Vol. 77 (1898)
  2. Frank Leslie's Popular Monthly, Vol. 20 (1885) pp. 615–619, Frank Leslie's Publishing House, New York
  3. Paul Gavarni, Gino Doria (1856) Douze nouveaux travestissements par Gavarni, Bureau du Journal des modes parisiennes, Paris
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