ポーラー・ショート・カット
ポーラー・ショート・カット (Polar Short Cut) は、ショートドリンクに分類される、カクテルの一種である。なお、正式名称は、ポーラー・ショート・カット・カクテル(Polar Short Cut Cocktail)だが、通常、ポーラー・ショート・カットと省略するので、本稿でも、以降、ポーラー・ショート・カットと記述する。
ポーラー・ショート・カット | |
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画像募集中 | |
基本情報 | |
種別 | ショートドリンク |
作成技法 | ステア |
色 | 赤色 |
グラス | カクテル・グラス |
度数 | 31度[1] |
レシピの一例 |
標準的なレシピ
これらを、全て等量ずつ用いる。
歴史
ポーラー・ショート・カットは、コペンハーゲン(デンマーク)と東京(日本)とを結ぶ、北極回りの航空路線(北回りヨーロッパ線。別名、ポーラールート。以降、北回りヨーロッパ線の呼称を用いる。)が開設されたことを記念して行われた、1957年のカクテルコンクールの優勝作品である[2][9] [8][10][5][7][6]。ちなみに、このカクテルに使用されるチェリー・ヒーリングは、この航空路線の一端であるコペンハーゲンを首都とする国で生産されているリキュール、すなわち、デンマーク産のリキュールとして知られている[11]。なお、このカクテルコンクールは、スカンジナビア航空が開催したもの[5][7][6]。ただし、デンマーク・バーテンダー協会も共催者として名を連ねている[10][4]。また、チェリー・ヒーリングを生産している企業も共催者として名を連ねている[6]。ちなみに、この北回りヨーロッパ線が開設されたのも、1957年である[11]。
このカクテルの創作者は、バーテンダーのポール・ドジャール[2][9][11][5][6]。なお、彼はコペンハーゲンのバーテンダーである[5][9][6]。また、彼は新航路のスカンジナビア航空が運行する日本への1番機で日本へ行ったことでも知られている[2] [9]。そして、日本でこのカクテルを披露した[9]。
なお、1998年現在、このカクテルが創作される契機となった北回りヨーロッパ線は、すでに廃止されてしまっている[11]。しかし、このカクテルは同航空路線廃止後も飲まれ続けている。
注釈
出典
主な参考文献
- 稲保幸『カクテル こだわりの178種』 新星出版 1998年7月15日発行 ISBN 4-405-09640-6
- 稲保幸『スタンダードカクテル』 新星出版 1993年2月25日発行 ISBN 4-405-09577-9
- 稲保幸『カクテルガイド』 新星出版 1997年4月15日発行 ISBN 4-405-09629-5
- 稲保幸『カクテル・レシピ1000』 日東書院 2005年7月10日発行 ISBN 4-528-01412-2
- 花崎一夫 監修『ザ・ベスト・カクテル』(改訂新版) 永岡書店 1997年7月10日発行 ISBN 4-522-21283-6
- 今井清『たのしむカクテル』 梧桐書院 1988年1月改訂版 ISBN 4-340-01204-1
- 福西英三、花崎一夫、山崎正信 『新版 バーテンダーズマニュアル』 柴田書店 1995年10月31日発行 ISBN 4-388-05765-7
- 日本バーテンダー協会 『ザ・カクテルブック』 1991年12月10日発行 ISBN 4-388-05666-9