ブリジャートン家
『ブリジャートン家』(原題:Bridgerton)は、Netflixで配信される19世紀初頭のロンドンを舞台にしたアメリカのテレビドラマ。
ブリジャートン家 Bridgerton | |
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ジャンル |
歴史劇 リージェンシーロマンス オルタナティブヒストリー |
原作 |
ジュリア・クイン 『ブリジャートン シリーズ』 |
監督 | ションダ・ライムズ |
時代設定 | 摂政時代 |
製作 | |
製作総指揮 | クリス・ヴァン・デューセン |
制作 | Netflix |
放送 | |
放送国・地域 | アメリカ合衆国 日本 |
放送期間 | 2020年12月25日 - |
放送時間 | 57–72分 |
公式サイト |
概要
ロンドン社交界のデビュタントを舞台に、名門貴族のブリジャートン家の8人兄弟がそれぞれの愛と幸せを追い求める姿を描いた時代劇ドラマである。原作は、ジュリア・クインのベストセラー小説『ブリジャートン シリーズ』(原題:Bridgerton series)。 クインの小説のメインキャラクターの一部を黒人やアジア人に配役することで、多様性に富んだ時代劇ドラマとなっている[1]。
登場人物
※括孤内は日本語吹き替え。
メインキャスト
- ダンベリー夫人
- 演 - アッジョア・アンドー(塩田朋子)
- サイモンの亡くなった母の友人。ロンドンの社交界を仕切っている。
- アンソニー・ブリジャートン
- 演 - ジョナサン・ベイリー(益山武明)
- ブリジャートンの長男、ブリジャートン子爵。
- ダフネ・ブリジャートン
- 演 - フィービー・ディネヴァー(鳥越まあや)
- ブリジャートン家の4番目の子供、長女。
- マリーナ・トンプソン
- 演 - ルビー・バーカー
- フェザリントン家の遠縁のいとこ。
- サイモン・バセット
- 演 - レゲ=ジャン・ペイジ(増元拓也)
- ロンドンで高貴な独身者の一人、ヘイスティングス公爵。
- シエナ・ロッソ
- 演 - サブリナ・バートレット(尼子絢那)
- アンソニーの恋人であるオペラ歌手。
- フィリッパ・フェザリントン
- 演 - ハリエット・ケインズ(清水理沙)
- フェザリントン家の次女。
- プルーデンス・フェザリントン
- 演 - ベシー・カーター(尼子絢那)
- フェザリントン家の長女。
- ペネロペ・フェザリントン
- 演 - ニコラ・コクラン(れいみ)
- フェザリントン家の末娘。
- バイオレット
- 演 - ルース・ジェメル(日野由利加)
- ブリジャートン家の母、ブリジャートン子爵未亡人。
- ヒヤシンス・ブリジャートン
- 演 - フローレンス・ハント(片平美那)
- 8番目のブリジャートンの子供、末娘。
- エロイーズ・ブリジャートン
- 演 - クローディア・ジェシー(三日尻望)
- 5番目のブリジャートンの子供、次女。
- アーチボルド
- 演 - ベン・ミラー
- フェザリントン男爵、フェザリントン家長。
- コリン・ブリジャートン
- 演 - ルーク・ニュートン(清水健佑)
- ブリジャートン家の3番目の息子。
- シャーロット王妃
- 演 - ゴルダ・ロシューベル
- シャーロット王妃が、複数の人種の血を引く人物という歴史的推測に基づいた配役となっている[1]。
- ベネディクト・ブリジャートン
- 演 - ルーク・トンプソン(江頭宏哉)
- ブリジャートンの次男。
- グレゴリー・ブリジャートン
- 演 - ウィル・ティルストン
- 7番目のブリジャートンの子供、末息子。
- ポーシャ
- 演 - ポリー・ウォーカー(塙英子)
- フェザリントン男爵夫人。
- レディ・ホイッスルダウン
- 声 - ジュリー・アンドリュース(谷育子)
- ドラマのナレーションを担当。ゴシップコラムニストの著者。
エピソード
シーズン1 (2020年)
通算 | 話数 | タイトル | 原題 | 監督 | 脚本 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ダイヤモンドの輝き | "Diamond of the First Water" | ジュリー・アン・ロビンソン | クリス・ヴァン・デューセン |
2 | 2 | 衝撃と喜び | "Shock and Delight" | トム・ベリカ | Janet Lin |
3 | 3 | 失神という技 | "Art of the Swoon" | トム・ベリカ | Leila Cohan-Miccio |
4 | 4 | 名誉をかけて | "An Affair of Honor" | シェリー・フォークソン | Abby McDonald |
5 | 5 | 恋のたくらみは公爵と | "The Duke and I" | シェリー・フォークソン | Joy C Mitchell |
6 | 6 | スカートの音 | "Swish" | ジュリー・アン・ロビンソン | サラ・ドラード |
7 | 7 | 大海を隔てるがごとく | "Oceans Apart" | アルリック・ライリー | Jay Ross & Abby McDonald |
8 | 8 | 嵐のあと | "After the Rain" | アルリック・ライリー | クリス・ヴァン・デューセン |
シーズン2 (2022年)
通算 | 話数 | タイトル | 原題 | 監督 | 脚本 |
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9 | 1 | 生粋の遊び人 | "Capital R Rake" | トリシア・ブロック | クリス・ヴァン・デューセン |
10 | 2 | レースの始まり | "Off to the Races" | トリシア・ブロック | Daniel Robinson |
11 | 3 | 執着心 | "A Bee in Your Bonnet" | Alex Pillai | Sarah L. Thompson |
12 | 4 | 勝利 | "Victory" | Alex Pillai | Chris Van Dusen & Jess Brownell |
13 | 5 | 思いもよらぬ運命 | "An Unthinkable Fate" | トム・ベリカ | アビー・マクドナルド |
14 | 6 | 選択 | "The Choice" | トム・ベリカ | Lou-Lou Igbokwe |
15 | 7 | 調和 | "Harmony" | Cheryl Dunye | オリヴァー・ゴールドスティック |
16 | 8 | 私を愛した子爵 | "The Viscount Who Loved Me" | Cheryl Dunye | Jess Brownell |
製作
撮影
主な撮影は2020年2月下旬に終了した[2]が、ロンドンとバースでの撮影[3]のほか、英国中の歴史的な場所で撮影が行われた。シリーズの舞台はロンドンであるが、ほとんどのストリートシーンはバースまたはヨークで撮影が行われた。ハイドパークではウィルトン・ハウスの敷地が、ハムステッドヒースではサマーリーの敷地が使用された。
ロンドン南東部のグリニッジにあるレンジャーズハウスがブリジャートン家の外装に、バッキンガムシャーのRAFハルトンにあるハルトン・ハウスが内装に使用されました。
ウィルトン・ハウスは、ヘイスティングス家の外装と入口として使用された。残りの敷地に関しては、ロンドンのシオン・ハウスとグロスターシャーのバドミントン・ハウスが使用された。サイモン・バセットの領地・クリヴェドンには、外装にはノースヨークシャーのキャッスル・ハワード(Castle Howard)、内装にはウィルトン・ハウス(Wilton House)から構成され[4] 、敷地にはコニーストロープが使用された [5]。
王室のシーンでは、ソールズベリー近郊のウィルトン・ハウスのシングル・キューブ・ルームで撮影が行われた。シリーズの中のセント・ジェームズ宮殿は、ハンプトン・コート宮殿とランカスター・ハウスを組み合わせ、構成されている。
バースのホルバーン美術館は、ダンベリー夫人の邸宅の跡地として使用された。舞踏会の舞台には、VauxhallPleasure Gardensと、ハワード城とストウ・パークとを組み合わせて再現された。ギルドホールの宴会場や、リーコートの大ホールも舞踏会に使用された [6]
フェザリントン家の内装にはハートフォードシャーのハットフィールド・ハウスとRAFハルトンのハルトン・ハウスが使われ、外装にはナンバーワン・ロイヤル・クレセントが使用された。
アンソニー・ブリッジガートンとサイモン・バセットは、ロンドン中心部のポール・モールにある実在の改革クラブで出会う[12]。テッディングトンのノーマンズフィールド劇場のほか、ボクシングのシーンもここで撮影された。演劇のシーンはハックニーエンパイアで撮影されました。サマセット・ハウスの外観にはクイーンズハウス、内装にはサマーリーが使用された。バースのカフェ「Pickled Greens」はモディステの店の跡地、トリム・ストリートの「Bathrooms at No.5 store」はガンターズ・ティー・ショップの跡地となっています。ドーニーコートは、ダフネとサイモンが訪れたコーチング・インの跡地である[13]。
アンソニー・ブリジャートンとサイモン・バセットが出会う場には、ロンドン中心部のポールモールに実在するリフォーム・クラブが使用された [7]。フェザリントン夫人がマリーナをスラム街に連れて行くシーンは、ケントのチャタム工廠で撮影された。ボクシングのシーンも、ノーマンスフィールドシアターに加え、チャタム工廠で撮影されました。劇場のシーンはハックニーエンパイアで撮影された。クイーンズ・ハウスはサマセット・ハウスの外装に使用された。 [8]
配信
シーズン1は2020年12月25日に配信された[9]。配信に先立ち、数ヶ月前にティーザーとプロモーションポスターは公開された[10][11]。
シーズン2の撮影は2021年春に開始される予定[12]。
2021年4月13日、シーズン3及びシーズン4の製作決定が発表された[13]。さらに、スピンオフのミニシリーズの製作が発表されている[14]。
評価
レビュー収集サイトのRotten Tomatoesの平均評価は7.95 / 10[15] 。Metacriticでのの加重平均スコアは100点満点中74点、「一般的に好意的なレビュー」と評価された [16]。 エンターテインメント・ウィークリーはB +と評価した [17]。シカゴ・サンタイムズのリチャード・ローパーは、4つ星中4を与えた [18]。
GQマガジンは、『ブリジャートン家』を人気テレビドラマ『ゴシップガール』と『ダウントン・アビー』の中間物と評したが、「別の失望に終わるかもしれない」とも「素晴らしい作品になりうる」とも述べている [19]。
2021年1月27日に、Netflixはシリーズが配信開始から28日以内に8,200万世帯に視聴されたと発表し、本作品は史上最も視聴されたNetflixオリジナルシリーズとなった [20]。
シーズン1の第6話にて描かれるダフネとサイモンのベッドシーンについて、レイプではないかと大きな論争が起こった[21]。これについてインティマシー・コーディネーターは性的同意について考えるきっかけになると評価するコメントをしている[21]。
脚注
- “Opinion: ‘Bridgerton’ meant to integrate period romances. So why is it so hard on Black women?”. Washington Post (2020年12月28日). 2021年1月29日閲覧。
- Lenker, Maureen Lee (2020年4月21日). “Julia Quinn talks First Comes Scandal, hopes coronavirus won't delay Bridgerton series”. 2021年1月1日閲覧。
- “Starring role for city as part of new period Netflix drama Bridgerton”. Bath Echo. (2020年12月17日) 2020年12月19日閲覧。
- Small (2020年12月31日). “12 Stunning 'Bridgerton' Filming Locations You Can Visit IRL”. 2021年1月1日閲覧。
- “Millions see stately Yorkshire at its best in hit period drama”. The Yorkshire Post: p. 3. (2021年1月6日). ISSN 0963-1496
- Griffiths, Eleanor Bley (2020年12月25日). “Where was Bridgerton filmed? Location guide for sumptuous Netflix period drama”. Radio Times 2020年12月25日閲覧。
- “The glamorous country houses and bucolic gardens that bring Regency London to life in Bridgerton”. 2021年1月1日閲覧。
- Donahue (2020年1月6日). “'Bridgerton': Everything You Need to Know About Shonda Rhimes' First Netflix Show”. IndieWire. 2021年1月5日閲覧。
- Smith, Josh (2020年10月15日). “Now this is a costume drama! Here's our exclusive first look at Netflix's big new show, Bridgerton”. Glamour. オリジナルの2020年11月5日時点におけるアーカイブ。 2020年10月15日閲覧。
- Turchiano, Danielle (2020年11月2日). “'Bridgerton' Trailer: Shondaland Romance Brings Historical Drama to Netflix”. Variety 2020年11月3日閲覧。
- Rhimes, Shonda [@shondarhimes] (2020年11月2日). "See you on December 25" (ツイート). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。Twitterより2020年11月3日閲覧。
- Andreeva (2021年1月21日). “'Bridgerton' Renewed By Netflix; Season 2 Subject & Start Of Production Confirmed”. Deadline Hollywood. 2021年1月21日閲覧。
- “世界で話題!Netflix「ブリジャートン家」早くもシーズン3&4決定”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ). (2021年4月14日) 2021年4月14日閲覧。
- “Netflix and Shondaland Announce Exciting 'Bridgerton' Spinoff & Welcome Jess Brownell as Showrunner for Seasons 3 & 4”. Netflix Media Center. 2021年5月15日閲覧。
- “Bridgerton: Season 1 (2020)”. Rotten Tomatoes. 2021年1月19日閲覧。
- “Bridgerton: Season 1”. Metacritic. 2021年1月12日閲覧。
- Baldwin (2020年12月22日). “Bridgerton is a horny historical romance for the ages: Review”. Entertainment Weekly. 2020年12月25日閲覧。
- Reoper (2020年12月24日). “'Bridgerton': Netflix series as scandalous as 'Scandal,' as delicious as 'Downton Abbey'”. Chicago Sun-Times. 2020年12月28日閲覧。
- “Netflix's Bridgerton is Downton Abbey meets Gossip Girl – and not in a good way” (英語). British GQ. 2021年1月14日閲覧。
- Woodyatt (2021年1月28日). “Steamy period drama 'Bridgerton' is Netflix's 'biggest series ever'”. CNN. 2021年1月29日閲覧。
- “『ブリジャートン家』、波紋を呼んだ「レイプシーン」の本当の狙いは?【解説】”. フロントロウ (2021年2月20日). 2021年5月17日閲覧。