ファカラヴァ環礁

ファカラヴァ環礁(ファカラヴァかんしょう)はトゥアモトゥ諸島北西部にある環礁太平洋南部にありフランス領ポリネシアに属する。諸島内で2番目に大きな環礁である。人口は約700名。

ファカラヴァ環礁

長さ約60km、幅約21kmであり、ラグーンの面積は約1,112km2に達する。ラグーンへの主要水路は北と南の2ヶ所にある。ここがヨーロッパ人に発見されたのは1820年7月17日であり、ロシアの探検家ファビアン・ゴットリープ・フォン・ベリングスハウゼンによってである。1995年には島の最北部にファカラバ空港が建設された。

1977年に同じくトゥアモトゥ諸島に属する近辺のアラティカ環礁カウエヒ環礁ニアウ環礁ララカ環礁タイアロ環礁トアウ環礁の6つのサンゴ島と海域と共にUNESCO生物圏保護区の「ファカラヴァ・コミューン生物圏保護区」に指定されている。保護区内にはサンゴ礁種子植物海草藻場藍藻藻類細菌が生息するトゲミウドノキ原生林ヤシ林などの多様な生態系があり、各環礁の大きさ、形状、人口、中央のラグーンの性質などは大きく異なる。例えば、タイアロ環礁の中央部のラグーンは海から完全に切り離した塩分度が高い塩湖であるが、ニアウ環礁の中央部のラグーンは汽水域である。一帯にはトゥアモトゥショウビンが生息し、特にニアウ環礁には固有種亜種が生息している[1]

脚注

  1. Commune de Fakarava Biosphere Reserve, France (英語). UNESCO (2019年4月24日). 2023年2月16日閲覧。

外部リンク

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