パスカル定期券
概要
特急定期券の設定区間内の、特急列車自由席を利用できる。有効期間の設定は、通勤・通学共1箇月・3箇月・6箇月とある、(通学に関しては高等学校・中学校・小学校といった学校区分はない)。別にパスカル用回数指定席券(北陸地方・近畿地方エリアと、鳥取駅 - 米子駅間のみの設定)を買い求めれば、指定席も利用できる[1]。また、特急停車駅以外からも利用できる(特急利用区間は最初の特急停車駅相互間となる)。
2022年3月12日から「こうのとり」「きのさき」「はしだて」「まいづる」「くろしお」の全列車が全車指定席化されたが、この5列車を利用する場合は2023年2月28日まで普通車の空席を利用できる[2]。
設定範囲
下記駅の範囲内で相互利用することができる。A特急料金適用区間とB特急料金適用区間をまたぐ場合は、A特急料金を適用する。
詳細は「特別急行券#在来線特急の料金体系」を参照
北陸地方・近畿地方エリア
- 北陸本線(琵琶湖線の一部を含む):全線
- 七尾線:全線(全線でB特急料金適用区間)
- 湖西線:全線
- 東海道本線(琵琶湖線の一部・JR京都線・JR神戸線・JR宝塚線の一部を含む):山科駅 - 姫路駅間
- 京都駅 - 姫路駅間はB特急料金適用区間
- 山陰本線(嵯峨野線を含む):京都駅 - 城崎温泉駅間(この区間はB特急料金適用区間)
- 福知山線(JR宝塚線の一部を含む):全線(全線でB特急料金適用区間)
- 舞鶴線:全線(全線でB特急料金適用区間)
- 大阪環状線:大阪駅 - 西九条駅 - 天王寺駅間(全線でB特急料金適用区間)
- 阪和線:全線(全線でB特急料金適用区間)
- 関西空港線:全線(全線でB特急料金適用区間)
- 紀勢本線:新宮駅 - 和歌山駅間(きのくに線という愛称がある区間)
- きのくに線全線でB特急料金適用区間
- 普通車自由席連結の特急列車の運行がない以下の区間は、有効期間が2023年2月28日までのパスカル定期券を発売する。
備考
- 定期券に自由席特急券が組み込まれており乗車してから車内で指定席へ変更した場合は、自由席特急券と指定席特急券との差額(指定席料金)通常期:530円、繁忙期:730円、閑散期:330円を支払えば変更できる。
- 列車が運休または、2時間以上遅延した場合や車内設備の故障でも特急料金等の払戻しは取扱わない(但し、引き続き5日間以上運休した場合に限り別途、詮議の上、有効期間の延長等の取扱いをする)。
- 任意による払い戻しは、通常の定期券と同様に計算されるが、拾得や盗難された定期券を不正払戻し防止の観点から本人確認ができる公的な身分証明書(健康保険証・運転免許書など)を窓口係員に提示しなければならない
- 有効期間を失効した定期券を使用し不正乗車を行なった場合は定期券は無効として回収され、券面にある全区間に対する超過日数の往復分の運賃・料金に加え、2倍の増運賃・料金を支払わなければならない。
- 新大阪~姫路、岡山~児島などICOCAエリア内完結であっても、ICOCA定期券としては発行されない。
脚注
- 鉄道のご案内|トクトクきっぷ:JRおでかけネット - パスカル用回数指定席券 - 西日本旅客鉄道
- 在来線特急(くろしお・こうのとり・きのさき・はしだて・まいづる)の全車指定席化に伴う特急用定期券(パスカル)の一部発売終了及び発売終了までの取扱いについて西日本旅客鉄道 2021年12月17日
関連項目
外部リンク
- 特急用定期券パスカルのおねだん:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
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