ハリガネカズラ
ハリガネカズラ(針金葛、学名:Gaultheria japonica)はツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木。
ハリガネカズラ | |||||||||||||||||||||
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福島県東吾妻山 2011年7月 | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Gaultheria japonica (A.Gray) Sleumer | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
本文記載 | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ハリガネカズラ(針金葛) |
特徴
茎は細長く、針葉樹の根本や樹林下の地面をはい、よく分枝し、途中で根を出す。茎の長さは20-30cmになる。葉は革質で、互生し、葉身は倒卵状楕円形で、長さ5-10mm、幅3-6mmになり、裏面は淡緑色になる。茎、葉の裏と縁には上向きに硬毛が密生する。
花期は6月。葉腋に短い花柄をつけ、2枚の対生する小苞の下に白色の小さい花をつける。萼筒は広鐘形で4裂し、花冠は長さ2mmになり、鐘形で先端は4裂し、先は反曲する。雄蕊は8本ある。果期に萼が肥大し、液果状の果実になる。果実は長さ5-7mmの倒卵形で、白色に熟し食用になる。
和名は、茎が針金のように細長く、硬いことによる。
分布と生育環境
日本固有種。本州の中部地方以北に分布し、亜高山帯の針葉樹林下にまれに生育する。近縁のものは、中国雲南省と北アメリカにそれぞれ1種ある。
シノニム
- Gaultheria hispidula (L.) Bigel. var. japonica (A.Gray) Makino ex Airy Shaw
- Chiogenes hispidula (L.) Torr. et A.Gray subsp. japonica (A.Gray) T.Shimizu
- Chiogenes hispidula (L.) Torr. et A.Gray var. japonica (A.Gray) Makino
- Chiogenes japonica A.Gray
ギャラリー
- コメツガの根本をはう。
- Gaultheria hispidula(カナダ)
参考文献
- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅲ合弁花類 』(1981)平凡社
- 豊国秀夫編『山渓カラー名鑑 日本の高山植物』(1988)山と渓谷社
- 佐藤光雄『ふるさと吾妻山の植物』(1995)歴史春秋出版
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
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