ハッピーロード大山商店街
概要
店舗数は約200店、1日の買い物客は約25,000人。延長560mのアーケードを有し、店舗の多くはアーケード沿いに所在する[1]。西側区間は東京都道420号鮫洲大山線(補助26号線)の一部をなす。国道254号(川越街道)と東武東上線大山駅を結び、さらに駅から南側に伸びている。また、東武東上線の踏切を介して、国道17号に至る遊座大山商店街に隣接している。
2006年5月に「がんばる商店街77選」に選ばれた[2]。
キャッチコピーは「一生づきあいします」。ちなみに、マスコットキャラクター「みらいくん」と「ゆめこちゃん」の名付け親は、地元出身タレントの城咲仁である(名前は一般からの公募で決定されたが、当時子供だった城咲が応募した名前が採用されたという)。
歴史
補助26号線拡幅計画
前述の通り補助26号線の整備計画があり、2015年2月に事業認可を受けている[4]。整備区間は板橋区大山町地内の375mで、東京都健康長寿医療センター(旧養育院)前の整備済区間を経由して山手通り・中山道に接続する。
当該区間は東武東上線も通っており、事業のネックになっていたが2019年に高架化が決定された[5]。同時に大山駅周辺の再開発もされる予定だが完成すると商店街が分断される形になるため、住民の間には反対運動もある[6]。
とれたて村
とれたて村は、商店街の中央部に位置するアンテナショップである[1]。商店街で発生していた空き店舗問題への対策として物産店を常設化することとなり、2005年に開設された[1]。商店街が運営主体であり、地方自治体や第三セクターが出店している[7]。
とれたて村の開設は、商店街の歩行者通行量の増加の要因の1つとされている[8]。また、消費者に対して食の安心や故郷イメージを付加している[8]。
とれたて村の開設により、商店街はがんばる商店街77選などを受賞している[2]。
その他
商店街は割賦販売を早期に導入した経緯があり、日専連事務所と商店街振興組合とが協力している。川越街道側入り口に近いコモディイイダ大山店二階に事務所を構えている。時にラジオ生中継を企画するなどしている。
板橋区在住で2007年M-1グランプリ王者のサンドウィッチマンはハッピーロードを日常的に利用しており、TV番組「スッキリ!!」の企画で凱旋パレードとミニコントを行った。
漫画家、すぎむらしんいちが一時期住んでいた事があり、著作「超・学園法人スタア学園」などで商店街内に存在したレストランやせんべい屋などが度々登場する(実際の名称とは違う名前に微妙にアレンジされている)。他に本商店街が主な舞台となる作品に「上京生活録イチジョウ」などがある。
脚注
- 上村 2012, p. 19.
- 上村 2012, p. 18.
- ハッピーロード大山商店街30年記念史
- 大山中央地区 - 東京都都市整備局
- 東武東上線大山駅付近の連続立体交差事業等 - 板橋区
- 東上線大山駅周辺 1.6キロ高架化 都計審が計画案可決 - 東京新聞
- 上村 2012, p. 21.
- 上村 2012, p. 23.
参考文献
- 上村博昭「東京都区部の商店街における「共同参加型」アンテナショップの維持メカニズム―ハッピーロード大山商店街「とれたて村」を事例に―」『経済地理学年報』第58巻第1号、2012年、17-33頁、doi:10.20592/jaeg.58.1_17。
外部リンク
- ハッピーロード大山商店街
- ハッピーロード大山TV - YouTubeチャンネル