ネイサン・クレバリー

ネイサン・クレバリーNathan Cleverly1987年2月17日 - )は、イギリスの元プロボクサーウェールズケアフィリ出身。元WBO世界ライトヘビー級王者。元WBA世界ライトヘビー級レギュラー王者。

ネイサン・クレバリー
基本情報
通称 Clev
階級 ライトヘビー級
身長 187cm
リーチ 188cm
国籍 イギリス
誕生日 (1987-02-17) 1987年2月17日(36歳)
出身地 ウェールズケアフィリ
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 34
勝ち 30
KO勝ち 16
敗け 4

来歴

2005年7月23日、プロデビュー。

2008年10月10日、トニー・オーケー(イギリス)とコモンウェルスイギリス連邦ライトヘビー級王座決定戦を行い、12回判定勝ちで王座を獲得した。

2008年12月12日、ダグラス・オティエノ(ケニア)を4回KO勝利で下しコモンウェルスイギリス連邦王座の初防衛に成功した。

2009年7月18日、ダニー・マクリントッシュ(イギリス)を7回1分30秒TKO勝利で下し4度目の防衛を成功すると同時に、BBBofC英国ライトヘビー級王座を獲得した。

2009年10月9日、コートニー・フライ(イギリス)を8回2分51秒TKO勝ちで下しコモンウェルスイギリス連邦王座は5度、BBBofC英国王座は初防衛に成功した。

2010年2月13日、アントニオ・ブランカリオン(イタリア)とEBU欧州ライトヘビー級王座決定戦を行い、5回TKO勝ちを収め王座を獲得した。同王座は1度も防衛せずに返上。

2010年9月18日、カロ・ムラト(ドイツ)とWBO世界ライトヘビー級挑戦者決定戦を行い、10回TKO勝ちを収めユルゲン・ブリーマーへの挑戦権を獲得した。

2010年12月11日、ナジブ・モハメディ(フランス)とWBO世界ライトヘビー級暫定王座決定戦を行い、12回判定勝ちを収め王座を獲得した。

2011年5月、正規王者ユルゲン・ブリーマー(ドイツ)の王座剥奪に伴い正規王座に認定された。

2011年5月21日、O2アリーナでアレクシー・クゼンスキ(ポーランド)と対戦し、4回1分27秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した。

2011年10月15日、カーディフモーターポイント・アリーナ・カーディフトニー・ベリュー(イギリス)と対戦し、3-0(3者共に120-108)の判定勝ちを収め2度目の防衛に成功した。

2012年2月25日、リヴァプールエコ・アリーナ・リヴァプールでトミー・カーペンシー(アメリカ)と対戦し、12回2-0(117-112、114-114、116-113)判定勝ちを収め3度目の防衛に成功した。

2012年11月10日、ステイプルズ・センターでショーン・ホーク(アメリカ)と対戦し、8回1分53秒TKO勝ちを収め4度目の防衛に成功した[1]

2013年4月20日、ウェンブリー・アリーナロビン・クラスニキ(ドイツ)と対戦し、12回3-0(119-109、120-108×2)の判定勝ちを収め5度目の防衛に成功した[2]

2013年8月17日、カーディフのモーターポイント・アリーナ・カーディフでセルゲイ・コバレフロシア)と対戦し、プロ初黒星となる4回21秒TKO負けを喫し6度目の防衛に失敗、王座から陥落した[3]

2014年5月17日、階級をクルーザー級へ上げてショーン・コービン(トリニダード・トバゴ)と復帰戦を行い、2回TKO勝利を収めた[4]

2014年11月22日、リヴァプールのエコ・アリーナ・リヴァプールでトニー・ベリュー(イギリス)とWBO世界クルーザー級王者マルコ・フックの指名挑戦者決定戦で対戦し、12回1-2の判定で敗れた[5][6]

2015年10月16日、シカゴUICパビリオンWBCインターナショナルライトヘビー級王者のアンドルー・フォンファラ(ポーランド)と対戦し、12回0-3(113-115、112-116×2)の判定負けを喫し王座獲得に失敗した[7]

2016年10月1日、ノイブランデンブルクヤーン・シュポルト・フォルムでWBA世界ライトヘビー級レギュラー王者ユルゲン・ブリーマーと対戦し、7回終了時にブリーマーが右肘を捻り棄権を申し出た為、王座返り咲きに成功、WBOに続くライトヘビー級2冠を果たした[8][9]

2016年11月1日、WBAはクレバリーをWBAの2016年10月度の月間優秀選手賞に選出した[10]

2017年7月27日、WBAはWBA世界ライトヘビー級レギュラー王者のネイサン・クレバリーとWBA世界ライトヘビー級暫定王者のディミトリー・ビボルに対し団体内王座統一戦を行うよう指令を出した[11][12]

2017年8月12日、WBAはクレバリー陣営からの要請に応じ同年8月26日にラスベガスで行われるWBA世界ライトヘビー級11位のバドゥ・ジャックとの対戦を特別に許可した。ネイサン・クレバリー対バドゥ・ジャック戦の勝者はディミトリー・ビボルと団体内王座統一戦を行う義務を負うが、同年9月11日までに対戦交渉で合意を得られなければ入札になる事を示唆した[13][14]

2017年8月26日、T-モバイル・アリーナにてフロイド・メイウェザー・ジュニアVSコナー・マクレガーの前座で元WBC世界スーパーミドル級王者でWBA世界ライトヘビー級10位のバドゥ・ジャックと対戦し、5回2分47秒TKO負けを喫し初防衛に失敗、王座から陥落した[15][16][17]。試合後、自身のTwitterで現役引退を表明した[18][19][20]

戦績

  • アマチュアボクシング:36戦32勝4敗
  • プロボクシング:34戦30勝(16KO)4敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考・会場
12005年7月23日4R判定アーニー・スミス イギリスプロデビュー戦
22005年9月10日4R判定ダーレン・ゲシン イギリス
32005年12月4日3R 2:27TKOランス・ホール イギリス
42006年3月4日4R判定ジョン・フォスター イギリス
52006年6月1日4R判定ブレンダン・ハルフォード イギリス
62006年7月8日4R判定マーク・フィリップス イギリス
72006年10月14日5R 0:57TKOトニー・キーグレー イギリス
82006年11月18日4R判定ワルザン・デイタン イギリス
92007年4月7日8R判定ニック・オコス イギリス
102007年7月21日6R 2:43KOアイティ・パワーズ イギリス
112007年11月3日8R判定ジョーイ・ベガス イギリス
122008年4月19日8R判定3-0アントニオ・バーカー アメリカ合衆国
132008年10月10日12R判定3-0トニー・オーケー イギリスコモンウェルスイギリス連邦ライトヘビー級王座決定戦
142008年12月12日4R 2:39KOダグラス・オティエノ ケニアコモンウェルス防衛1
152009年2月13日1R 2:15TKOサムソン・オンヤンゴ ケニアコモンウェルス防衛2
162009年5月22日2R 2:22TKOビリー・ボイル イギリスコモンウェルス防衛3
172009年7月18日7R 1:35TKOダニー・マクリントッシュ イギリスコモンウェルス防衛4
BBBofC王座獲得
182009年10月9日8R 2:51TKOコートニー・フライ イギリスコモンウェルス防衛5
BBBofC防衛1
192010年2月13日5R 1:15TKOアントニオ・ブランカリオン イタリアEBU欧州ライトヘビー級王座決定戦
202010年9月18日10R 終了TKOカロ・ムラト ドイツWBO世界ライトヘビー級指名挑戦者決定戦
212010年12月11日12R判定3-0ナジブ・モハメディ フランスWBO世界ライトヘビー級暫定王座決定戦→正規王座認定
222011年5月21日4R 1:27TKOアレクシー・クゼンスキ ポーランドWBO防衛1
232011年10月15日12R判定2-0トニー・ベリュー イギリスWBO防衛2
242012年2月25日12R判定3-0トミー・カーペンシー アメリカ合衆国WBO防衛3
252012年11月10日8R 1:53TKOショーン・ホーク アメリカ合衆国WBO防衛4
262013年4月20日12R判定3-0ロビン・クラスニキ ドイツWBO防衛5
272013年8月17日4R 0:29TKOセルゲイ・コバレフ ロシアWBO王座陥落
282014年5月17日2R 2:29TKOショーン・コービン トリニダード・トバゴWBAインターコンチネンタルクルーザー級王座決定戦
292014年7月12日4R 1:16TKOアレハンドロ・エミリオ・バロリ アルゼンチンWBAインターコンチネンタル王座防衛1
302014年11月22日12R判定1-2トニー・ベリュー イギリス
312014年11月22日1R 0:24KOトーマス・マン チェコ
322015年10月16日12R判定0-3アンドルー・フォンファラ ポーランドWBCインターナショナルライトヘビー級タイトルマッチ
332016年10月1日7R 終了TKOユルゲン・ブリーマー ドイツWBA世界ライトヘビー級タイトルマッチ
342017年8月27日5R 2:47TKOバドゥ・ジャック スウェーデンWBA王座陥落
テンプレート

獲得タイトル

  • コモンウェルスイギリス連邦ライトヘビー級王座(防衛4→返上)
  • BBBofC英国ライトヘビー級王座(防衛1→返上)
  • EBU欧州ライトヘビー級王座(防衛0→返上)
  • WBAインターコンチネンタルクルーザー級王座(防衛1)
  • WBO世界ライトヘビー級暫定王座(防衛0→正規王座に認定)
  • WBO世界ライトヘビー級王座(防衛5)
  • WBA世界ライトヘビー級レギュラー王座(防衛0)

脚注

  1. クレバーリー米国デビュー ホークに圧勝 ボクシングニュース「Box-on!」2012年11月11日
  2. クレバリーが防衛=WBOライトヘビー級 時事通信社 2013年4月21日
  3. コバレフ、クレバーリーを撃沈 WBO・L・ヘビー級戦 ボクシングニュース「Box-on!」2013年8月19日
  4. 英国のセルビーが挑戦権獲得、WBCフェザー級 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年5月18日
  5. 大竹秀典、0-3判定負けでタイトル獲得ならず Boxing News(ボクシングニュース) 2014年11月23日
  6. Bellew beats Cleverly in grudge rematch”. Fight.News.com (2014年11月22日). 2014年11月23日閲覧。
  7. Kono retains WBA 115lb title against Kameda; Fonfara outslugs Cleverly Fightnews.com 2015年10月16日
  8. High Noon in Deutschland: Cleverly Upsets Braehmer WBA公式サイト 2016年10月1日
  9. クレバーリーが王者復帰、ブリーマーV7失敗 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年10月2日
  10. World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2016年11月1日
  11. WBA orders Marrero-Rojas, Cleverly-Bivol Fightnews.com 2017年7月27日
  12. WBA orders Cleverly vs. Bivol WBA公式サイト 2017年7月27日
  13. Cleverly received special permission WBA公式サイト 2017年8月12日
  14. 2階級制覇狙うジャック、8.26クレバーリーに挑戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年8月12日
  15. Jack dominates and dethrones WBA champ Cleverly Fightnews.com 2017年8月26日
  16. Badou Jack is the new WBA Champion WBA公式サイト 2017年8月27日
  17. バルガスがWBC・SB級V1、ジャックは2階級制覇 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年8月27日
  18. King Clev参照。
  19. Nathan Cleverly: Welsh boxer retires after losing WBA title to Badou Jack BBCSPORT 2017年8月27日
  20. Nathan Cleverly Announces Retirement After Badou Jack TKO Defeat Boxing Scene.com 2017年8月27日

関連項目

外部リンク

暫定王座決定戦 対戦者
ナジブ・モハメディ
WBO世界ライトヘビー級暫定王者
2010年12月11日 - 2011年5月
次暫定王者
正規認定により消滅
空位
前タイトル保持者
ユルゲン・ブリーマー
WBO世界ライトヘビー級王者

2011年5月 - 2013年8月17日

次王者
セルゲイ・コバレフ
前王者
ユルゲン・ブリーマー
WBA世界ライトヘビー級王者

2016年10月1日 - 2017年8月26日

次王者
バドゥ・ジャック
This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.