トキンソウ
トキンソウ Centipeda minima (L.) は、キク科の草本。ごく小さく、普通は地表を這う。広く見かける雑草である。
トキンソウ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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トキンソウ(韓国) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Centipeda minima (L.) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トキンソウ |
特徴
小柄な一年生草本[1]。茎は地表を這い、長さ5-20cm、所々から根を下ろす。葉は互生し、くさび形で長さ7-20mm。縁には粗い鋸歯がある[2]。
花期は7-10月。頭花は径3-4mmで緑色。葉腋から出て、花柄は無いか、あっても1.5mmまで。総苞片は長楕円形で全て同じ長さ[3]。頭花に舌状花はなく、筒状花も花冠はほとんど目立たず、緑の丸い塊としか見えない。
花床は半球形で、舌状花はなく、外側には複数列の筒状花の雌花、中央にはやはり筒状の両性花が配置する。両性花は雌花より数が少ないが、両方共に果実を形成する。両者共に花冠は筒状でごく小さいが、雌花のそれがより小さい[4]。痩果は5稜があり[3]、長さ1.3mmで冠毛はない。
和名は吐金草の意味で、頭花を指で押しつぶすと、中から黄色い痩果が吐き出されるように出てくることによる。牧野はタネヒリグサとの別名も取り上げている。他に別名としてハナヒリグサがあり、漢名は石胡菜である[5]。
分類
トキンソウ属には世界に数種あるが、日本に産するのは本種だけである[4]。なお帰化植物にはイガトキンソウ Soliva anthemifolia など類似の和名を持つものが幾つかあるが、別属である。
利害
ごく普通に見られる雑草ではあるが、あまりに小さく、邪魔になることは少ない。
出典
- 以下、記載は主として佐竹他(1981),p.163
- 初島(1975),p.616
- 北村他(1957),p.62
- 佐竹他(1981),p.162
- 牧野(1961),p.658
- 佐竹他(1981),p.163
- 高橋(1997),p.69
参考文献
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