ディス・エンディング

ディス・エンディング (This Ending)は、スウェーデンストックホルムメロディックデスメタルバンド。過去には、ア・キャノラス・カルテット (A Canorous Quartet、1991-1993)、ア・キャノラス・クインテット (A Canorous Quintet、1993-1998)、ザ・プレイグ (The Plague、2005-2006)といったバンド名で活動していた。なお、2016年にア・キャノラス・クインテットがディス・エンディングとは別バンドとして再結成されている

ディス・エンディング
This Ending
別名 ア・キャノラス・カルテット
(A Canorous Quartet) (1991-1993)
ア・キャノラス・クインテット
(A Canorous Quintet) (1993-1998)
ザ・プレイグ (The Plague) (2005-2006)
出身地  スウェーデン
ストックホルム県 ストックホルム
ジャンル メロディックデスメタル
活動期間 1991年 - 1998年
2005年 -
レーベル カオス・レコード
ノー・ファッション・レコード
メタル・ブレイド・レコーズ
アポスタシー・レコード
公式サイト Official Facebook
メンバー
旧メンバー
  • マティアス・エーリン (ギター)
  • レオ・ピグノン (ギター)
  • イェスパー・ロフグレン (ベース)
  • マティアス・プットネン (ドラムス)
  • フレドリック・アンデション (ドラムス)

略歴

1991年に結成[1]。結成時に中心となったのは、フレドリック・アンデション (G)、モールテン・ハンセン (Vo)とリーヌス・ニールブラント (G)の3名[注釈 1][1]。当初は、四人組だったことからア・キャノラス・カルテット (A Canorous Quartet)というバンド名だった。1993年までにバンドメンバー変更が行われ、五人組となり、バンド名をア・キャノラス・クインテット (A Canorous Quintet)へと変更する。1993年に1stデモ『The Time of Autumn』をリリース。この時のメンバーは、フレドリック・アンデション (Ds)、モールテン・ハンセン (Vo)、リーヌス・ニールブラント (G)、リーヌス・ペッテション (B)、マティアス・エーリン (G)の5名[2]。その後、リーヌス・ペッテションが脱退しイェスパー・ロフグレン (B)が、マティアス・エーリンが脱退しレオ・ピグノン (G)が加入。このバンドメンバー変更でバンドメンバーが固定化される。1994年に1stEP『As Tears』をカオス・レコードからリリース。スウェーデンのノー・ファッション・レコードと契約し、1996年に1stアルバム『Silence of the World Beyond』、1998年に『The Only Pure Hate』をリリースした[1]。この活動の中で、アット・ザ・ゲイツディセクションヒポクリシーエッジ・オブ・サニティと同じステージに立ったこともあった[1]。同年に活動を休止する(事実上の解散)。メンバーはそれぞれ別のバンドで活動するようになる。特にリーヌス・ニールブラント、イェスパー・ロフグレン、フレドリック・アンデションの3名はガイダンス・オブ・シンというメロディックデスメタルバンドで活動を継続した[1]。また、フレドリックはアモン・アマースに加入し、活動を続けることとなった[1]。レオ・ピグノンはNiden div. 187というブラックメタルバンドで活動を続け、モールテン・ハンセンは、オクトーバー・タイドシンズ・オブ・オミッションなどで活動した[1]

2004年にフレドリック・アンデションが Curriculum Mortisという名前の下、5曲のデモを録音した[1]。2004年から2005年にかけての冬に、解散時のメンバー達で新しいアイデアをこれらに組み入れたりするようなり、2005年初めに再結成[1]。再結成後のバンド名は、ザ・プレイグ (The Plague)。春から夏にかけて13曲の楽曲が作成され、その中から3曲が選ばれてデモ『Let the World Burn』を作成した[1]2006年メタル・ブレイド・レコーズと契約[1]。バンド名を、ディス・エンディング (This Ending)に変更する[1]。同年、『Inside the Machine』をリリースし、ディス・エンディングの初音源がリリースされた。2009年には『Dead Harvest』をリリースした。2ndアルバムリリース後、メタル・ブレイド・レコーズを離脱している。また1994年からベーシストを務めていたイェスパー・ロフグレンが脱退。ベースをリーヌス・ニールブラントが担当するようになった。2012年にデジタルシングル『Systematic Worship』をリリースした。デジタルシングルリリース後、ギタリストの1人、レオ・ピグノンが脱退し、初期にベーシストとして参加していたリーヌス・ペッテション (B)が加入した。2016年にアポスタシー・レコードと契約[3]2016年4月、3rdアルバム『Garden of Death』をリリース。5月はじめに、エターナル・オースなどで活動するペーテル・ナジ (G)が加入した[4]

2020年8月に、長らくドラマーを務めたフレドリック・アンデション (Ds)が脱退[5]。後任は加入せず、ギタリストのペーテル・ナジがドラマーに転向し、4人組として活動を継続することが発表された[6]。なお、ペーテル・ナジはモルク・グリーニング等でドラマーとしての活動歴があった。

また、ア・キャノラス・クインテット名義で2012年にEP『Reflections of the Mirror』がテンプル・オブ・ダークネス・レコードからリリースされ、サイクロン・エンパイアからア・キャノラス・クインテット時代の音源のコンピレーションアルバム『The Quintessence』がリリースされている。さらに、2016年には、ア・キャノラス・クインテットがディス・エンディングとは別バンドとして再結成され、2017年3月中旬のライヴに参加することが発表された[7]

再結成後のア・キャノラス・クインテットについては、#ア・キャノラス・クインテット (2016 - )を参照。

メンバー

現メンバー

  • モールテン・ハンセン (Mårten Hansen) - ボーカル
シンズ・オブ・オミッションオクトーバー・タイドでも活動。
  • リーヌス・ニールブラント (Linus Nirbrant) - ギター
ガイダンス・オブ・シンでも活動。
  • リーヌス・ペッテション (Linus Petterson) - ベース
  • ペーテル・ナジ (Peter Nagy) - ドラムス
2016年に加入してから2020年8月にフレドリック・アンデションが脱退するまではギタリストだったが、アンデション脱退後にドラマーに転向した。
エターナル・オースモルク・グリーニングなどで活動。

旧メンバー

  • マティアス・エーリン (Matthias Ehlin) - ギター
Siebenbürgenなどでも活動。
  • レオ・ピグノン (Leo Pignon) - ギター
Niden Div. 187、Curriculum Mortisでも活動。
  • イェスパー・ロフグレン (Jesper Löfgren) - ベース
ガイダンス・オブ・シンでも活動。
  • マティアス・プットネン (Mattias Puttonen) - ドラムス
  • フレドリック・アンデション (Fredrik Andersson) - ドラムス
ア・キャノラス・カルテット期のみギターを担当。ア・キャノラス・クインテットに改名する頃にドラムスに転向している。
アモン・アマースガイダンス・オブ・シン、Curriculum Mortisでも活動。
マーダックで活動していたドラマーや、ザ・ダスクフォール及びヘルトレインで活動するドラマーは其々同姓同名の別人。

ディスコグラフィー

  • Inside the Machine (2006)
  • Dead Harvest (2009)
  • Systematic Worship (EP) (2012)
  • Garden of Death (2016)
ザ・プレイグ名義
  • Let the World Burn (Demo) (2006)
ア・キャノラス・クインテット名義
  • The Time of Autumn (Demo) (1993)
  • As Tears (EP) (1995)
  • Silence of the World Beyond (1996)
  • The Only Pure Hate (1998)
  • Reflections of the Mirror (EP) (2012)
  • The Quintessence (Compilation) (2013)

ア・キャノラス・クインテット (2016 - )

ア・キャノラス・クインテット
A Canorous Quintet
出身地  スウェーデン
ストックホルム県 ストックホルム
ジャンル メロディックデスメタル
活動期間 2016年 -
レーベル ブラック・ロッジ・レコード
公式サイト Official Facebook
メンバー
  • モールテン・ハンセン (ボーカル)
  • リーヌス・ニールブラント (ギター)
  • ペーテル・ナジ (ギター)
  • リーヌス・ペッテション (ベース)
  • フレドリック・アンデション (ドラムス)

ア・キャノラス・クインテット (A Canorous Quintetg)は、スウェーデンストックホルムメロディックデスメタルバンド。元々、ア・キャノラス・カルテット (A Canorous Quartet)として1991年に結成され、1993年にア・キャノラス・クインテットに改名し、1998年に活動休止(事実上の解散)した。その後、2005年にザ・プレイグ (The Plague)といったバンド名で再結成し、2006年ディス・エンディング (This Ending)に改名し活動を続けている。その中で、2016年にディス・エンディングとは別バンドとしてア・キャノラス・クインテットが再結成された。本項では2016年に再結成された後のア・キャノラス・クインテットについて記述する。

略歴

2016年には、ア・キャノラス・クインテットがディス・エンディングとは別バンドとして再結成され、2017年3月中旬のライヴに参加することが発表された[7]。ア・キャノラス・クインテットというバンドとしてステージに立つのは、18年ぶりのことであった[7]。なおバンドメンバーは、当時のディス・エンディングのメンバーと同じであり、ペーテル・ナジを除く4人がかつてア・キャノラス・クインテットに在籍経験があった。2018年にリレコーディング・アルバム『The Only Pure Hate MMXVIII』をリリースした。

メンバー

  • モールテン・ハンセン (Mårten Hansen) - ボーカル
  • リーヌス・ニールブラント (Linus Nirbrant) - ギター
  • ペーテル・ナジ (Peter Nagy) - ギター
  • リーヌス・ペッテション (Linus Petterson) - ベース
  • フレドリック・アンデション (Fredrik Andersson) - ドラムス

ディスコグラフィ

  • Alive from the World Beyond (Live) (2018)
  • The Only Pure Hate MMXVIII (2018)

注釈

  1. ただし、リーヌスの加入は1993年であり、初期メンバーをモールテン・ハンセン (Vo)、フレドリック・アンデション (G)、リーヌス・ペッテション (B)、マティアス・プットネン (Ds)の4人とする場合もある。

脚注

  1. https://www.facebook.com/ThisEnding/info 2014年8月4日閲覧。
  2. http://www.metal-archives.com/albums/A_Canorous_Quintet/The_Time_of_Autumn/74378 2014年8月4日閲覧。
  3. https://www.facebook.com/ThisEnding/posts/1078161948890141 2016年2月11日閲覧。
  4. Former AMON AMARTH Drummer's THIS ENDING Announces New Guitarist 2017年1月15日閲覧。
  5. Fredrik Andersson leaves This Ending”. This Ending Official Facebook (2020年8月5日). 2020年10月17日閲覧。
  6. Big News!”. This Ending Official Facebook (2020年8月5日). 2020年10月17日閲覧。
  7. 18 years have passed... A Canorous Quintet Official Facebook 2017年1月15日閲覧。

外部リンク

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