テングタケ属
テングタケ属(Amanita Pers.)は、ハラタケ目テングタケ科のキノコの分類名。傘は円形で、条線があるものやいぼがあるものもある。胞子紋は白色。柄はまっすぐで、傘の真ん中についている。傘と柄は分離しやすく、多くはつばとつぼを持つ。ほとんどが菌根菌である。食べられるものはおいしいが、毒を持つものが多く、猛毒のものもあるので注意を要する。
テングタケ属 | ||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||
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亜属 | ||||||||||||||||||
種類
- テングタケ亜属(Subgen. Amanita)
- テングタケ節(Sect. Amanita)- テングタケ(毒)、ベニテングタケ(毒)、イボテングタケ(毒)、ヒメベニテングタケ(毒)、ヒメコガネツルタケ(毒)、ヒメコナカブリツルタケ(毒)、ウスキテングタケ(毒)、テングタケダマシ、カバイロコナテングタケ、イボコガネテングタケ、Amanita altipes
- ツルタケ節(Sect. Vaginatae)- カバイロツルタケ(食用)、ツルタケ(食用)、シロツルタケ(食用)、オオツルタケ(毒)、テングツルタケ(食用)、ヨソオイツルタケ、コガネツルタケ、カッパツルタケ
- タマゴタケ節(Sect. Caesareae)- セイヨウタマゴタケ(食用)、タマゴタケ(食用)、キタマゴタケ(食用)、チャタマゴタケ(食用)、ミヤマタマゴタケ、タマゴテングタケモドキ(別名アカハテングタケ[1]、毒)、ツルタケダマシ(毒)、ハマクサギタマゴタケ、ドウシンタケ(食用)、フチドリタマゴタケ
- マツカサモドキ亜属(Subgen. Amanitina)
- タマゴテングタケ節(Sect. Phalloideae)- コタマゴテングタケ(毒)、クロコタマゴテングタケ(毒)、タマゴテングタケ(猛毒)、ドクツルタケ(猛毒)、タマゴタケモドキ(猛毒)、クロタマゴテングタケ(猛毒)、シロコタマゴテングタケ(食毒不明)、コテングタケモドキ(毒)、アケボノドクツルタケ、ニオイドクツルタケ、アオミドリタマゴテングタケ、シロタマゴテングタケ(猛毒)
- フクロツルタケ節(Sect. Amidella)- フクロツルタケ(猛毒)、シロテングタケ(毒)
- キリンタケ節(Sect. Validae)- ガンタケ(毒)、キリンタケ、コガネテングタケ(毒)、ヘビキノコモドキ(毒)、キヒダキリンタケ、シラネテングタケ、ヒメテングタケ
- マツカサモドキ節(Sect. Lepidella)- シロオニタケ(毒)、タマシロオニタケ(猛毒)、ササクレシロオニタケ、シロオニタケモドキ、コシロオニタケ(毒[2])、ハイカグラテングタケ、オオオニテングタケ、ハイイロオニタケ、スオウシロオニタケ、コナカブリテングタケ、コトヒラシロテングタケ、マクツバコナカブリテングタケ
菌食性昆虫
有毒種が多数報告されている本属の子実体を餌として繁殖する双翅目昆虫が報告されている[3]。これら昆虫はイボテン酸の毒に対する耐性を有している。なお子実体の成熟度により毒成分の分布と濃度が変化するため、利用する部位を選択している可能性が有ると報告されている[3]。
参考文献
脚注
- 『日本の毒きのこ』、65頁。
- 『日本の毒きのこ』、62頁。
- 新田真之、「テングタケ属子実体で繁殖する双翅目昆虫群集」『日本菌学会大会講演要旨集』 2014年 58巻 日本菌学会第58回大会, セッションID:P05, p.85-, doi:10.11556/msj7abst.58.0_85, 日本菌学会
関連項目
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