ダイモンジソウ

ダイモンジソウ(大文字草、学名:Saxifraga fortunei var. alpina )は、ユキノシタ科ユキノシタ属分類される多年草の1和名は、花が「大」の字に似ることからついた。

ダイモンジソウ
福島県会津地方 2008年10月
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
: ユキノシタ目 Saxifragales
: ユキノシタ科 Saxifragaceae
: ユキノシタ属 Saxifraga
: S. fortunei
変種 : ダイモンジソウ S. f. var. alpina
学名
Saxifraga fortunei Hook.f. var. alpina (Matsum. et Nakai) Nakai
シノニム

本文記載

和名
ダイモンジソウ(大文字草)

特徴

根茎は短く、分枝しない。根出葉に長さ5-20cmになる葉柄があり、葉身は長さ3-15cm、幅4-20cmになる腎円形で、基部はくさび形または心形で、縁は5-17浅裂する。にはふつう長い毛が生える。

花期は7-10月。高さ5-40cmになる花茎を出し、集散花序に白色まれに淡紅色のをつけ、ときに円錐状になる。裂片は長さ2-3mmの卵形から卵状楕円形で、斜開する。花弁は上側の3弁が長さ3-4mmの楕円形で、下側の2弁が長さ4-15mmの線状楕円形になり、「大」の字になるが、上向きに咲く花の花弁はほぼ同じ長さになる。雄蕊は長さ3-4mmで10個あり、葯は橙赤色または暗紅色になる。雌蕊は2個の心皮からなり、花柱2本を残し上部までほぼ合着する。果実は卵形の蒴果で長さ4-6mm。種子は楕円形で長さ0.8mmになる。

分布と生育環境

南千島、朝鮮、中国、ウスリー、樺太、日本に分布する。

日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、垂直的にも海岸から高山までの広い範囲に分布し、湿気のある岩上に生育する。

また、変異の幅が広く、特に葉の大きさ、形状、切れ込みの度合いなどから、ミヤマダイモンジソウ、アカバナダイモンジソウ、ハマダイモンジソウなどの型が区分された。

シノニム

  • Saxifraga mutabilis Koidz.
  • Saxifraga fortunei Hook.f. var. crassa Nakai
  • Saxifraga fortunei Hook.f. var. incisolobata (Engl. et Irmsch.) Nakai
  • Saxifraga fortunei Hook.f. var. mutabilis (Koidz.) H.Nakai et H.Ohashi
  • Saxifraga fortunei Hook.f. var. pilosissima Nakai

下位分類

  • イズノシマダイモンジソウ Saxifraga fortunei Hook.f. var. jotanii (Honda) Wakab. -葉身は腎円形で厚く、茎や葉に毛が多い。花期は10-翌1月。房総半島南部と伊豆七島に分布する。
  • チョウセンダイモンジソウ Saxifraga fortunei Hook.f. var. koraiensis Nakai
  • ウチワダイモンジソウ Saxifraga fortunei Hook.f. var. obtusocuneata (Makino) Nakai -葉身が倒卵形。花期は7-10月。本州、四国、九州に分布する。
ナメラダイモンジソウ
  • ナメラダイモンジソウ Saxifraga fortunei Hook.f. var. suwoensis Nakai -葉身は腎円形で掌状に5-7中裂する。花期は7-10月。本州中部地方以西、九州に分布する。

園芸品種

参考文献

外部リンク

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