ドブガイ
ドブガイ(溝貝・土負貝・蚌)は、淡水に棲むイシガイ科の二枚貝。日本のほか東アジア一帯に分布し、またヨーロッパなどに帰化している。川や沼の底の泥中に生息する。
ドブガイ | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Sinanodonta woodiana (Lea,1834) | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
Anodonta woodiana | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ドブガイ | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Chinese pond musse Eastern Asiatic freshwater clam swan-mussel |
生態
殻長は10cmほどだが、形態的変異が大きく、20cmを超えるものも見られる。遺伝的および形態的に、大型になるヌマガイ Sinanodonta lauta(ドブガイA型)と、小型のタガイ S. japonica(ドブガイB型)の2種類に分けられる。
殻の色は、緑色から黒色まで変異が大きい。殻は薄く、乾燥させると自然にひび割れることが多い。ドブガイの仲間は、タガイやヌマガイに限らず、フネドブガイやマルドブガイなどにおいても、擬主歯がまったくないことが特徴である。
その名から連想されるように、一般的には泥臭くまずいことから忌避されるが、霞ヶ浦などではタンカイ(淡貝)と呼ばれ、食用にされる。三重県北勢地域では、かつてドウビンと呼ばれていた。
鷸蚌の争い
戦国策の燕策に「漁夫の利」という故事があり、鴫(シギ)と蚌(二枚貝)が争う話がある。 その蚌という貝が何の貝であるかは諸説あるが、ハマグリなどの海水貝とする説とドブガイやカラスガイなどの淡水貝とする説がある。
関連人物
- 林裕人 - 1995年4月21日に放送された『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)で、大阪府にある服部緑地の池から捕獲されたドブガイを調理させられた料理人。「近くの池に巨大シジミがあるので一緒に捕獲して欲しい」との依頼に応じ、当時探偵のジミー大西と依頼者が大阪府にある服部緑地の池で貝を捕りに行き、魚屋に買い取ってもらおうとしたり、番組顧問で担当料理人の林に貝を使った料理を作ってもらったりした。試食後には、貝がドブガイであることが林の説明で判明した。
- 永野・藤田ニコル - 2017年5月9日に放送された『有吉弘行のダレトク!?』(関西テレビ放送)の“キモうまグルメ”コーナーにて、ハンターとして山梨・上野原市桂川(相模川)でドブガイを捕獲し、試食した[1]。
脚注
- “シビレエイ、巨大ナメクジもペロリ!藤田ニコルの暴食っぷりがスゴい”. アサジョ (ブログ) (2017年5月14日). 2018年7月6日閲覧。
参考文献
- 近藤高貴, 2008. 日本産イシガイ目貝類図譜. 日本貝類学会特別出版物第3号, v + 69 pp.
外部リンク
- イシガイ類図鑑(Wayback Machine、2016年10月19日) - http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~kondo/unio/unio.html
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