スピードバード
スピードバード (英語: Speedbird) は、現在のブリティッシュ・エアウェイズの前身の1つである、インペリアル・エアウェイズにおける企業ロゴとして、1932年に考案されたエンブレムである。飛行中の鳥をイメージしたデザインであり、インペリアル・エアウェイズで使用された後は、英国海外航空、そしてブリティッシュ・エアウェイズへと受け継がれていった。そのため、現在も航空管制においては、ブリティッシュ・エアウェイズのことを指して「スピードバード」と呼称している[1]。
概要・歴史
1932年、「スピードバード」のタイトルを持つオリジナルのエンブレムが、芸術家であるセアリー・リー・エリオットによって考案された。インペリアル・エアウェイズのロゴとして採用され、当初は主に広告や荷物ラベルに使用されていたが、同社が運航する機体にも、塗装の一部として描かれるようになった。とりわけ、機体の前方部分に描かれることが多かった。 1939年にインペリアル・エアウェイズが英国海外航空と統合したことにより、スピードバードは英国海外航空のものとなったため、同社の尾翼にそのロゴが大きく描かれたほか、航空管制におけるコールサインでも、「スピードバード」が使用されることとなった。そして英国海外航空は、バスなど航空機以外にもこのロゴを使用するようになっていた。
1974年、英国海外航空が英国欧州航空と合併し、ブリティッシュエアウェイズが設立された。同社の初代塗装においては、再び機体の前方部分に描かれている。
しかし1984年からは、ロゴとしてのスピードバードは使用されなくなり、現在は「スピードマーク」をブリティッシュ・エアウェイズのロゴにしている[2]。また、イギリスの首都ロンドンにあるハットン・クロス駅などでは、現在もプラットホームの柱にスピードバードが描かれているほか、スピードバードに関係する名称が、イギリス各地に現在も残っている。
- インペリアル・エアウェイズの旅客機
- 英国海外航空の旅客機
- 英国海外航空のロゴがデザインされたバス
- 英国海外航空のロゴがデザインされた自動車
- ブリティッシュ・エアウェイズの初代塗装機
- ブリティッシュ・エアウェイズの現塗装機(スピードマーク入り)
- スピードバードのロゴがあるハットンクロス駅
脚注
- “航空:航空管制官 公式 - 国土交通省”. www.mlit.go.jp. 2019年9月28日閲覧。
- Airways, British. “BA Image Library | BA Press Centre” (英語). mediacentre.britishairways.com. 2019年9月28日閲覧。