ジョン・ハート (作家)

ジョン・ハート(John Hart、1965年 - )は、アメリカ合衆国の作家。

ジョン・ハート
(John Hart)
誕生 1965年????
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ノースカロライナ州ダラム
職業 作家
言語 英語
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
最終学歴 デヴィッドソン・カレッジ
活動期間 2006年 -
代表作 『ラスト・チャイルド』
主な受賞歴 エドガー賞 長編賞
『川は静かに流れ』 (2008)
『ラスト・チャイルド』 (2010)
デビュー作 『キングの死』
ウィキポータル 文学

経歴

1965年ノースカロライナ州ダラムで、外科医の父とフランス語教師の母の間に生まれる[1]。後に引っ越した同州ローワン郡は、『キングの死』『川は静かに流れ』の構想を得た場所であり、作中に登場するレイヴン郡のモデルでもある[1]

地元シャーロット郊外にあるリベラル・アーツ・カレッジデイビッドソン大学に進学し、フランス文学を学び、その後大学院で会計学と法学の学位を取得した[1]

刑事弁護士、銀行家、株式仲買人、ヘリコプター整備士(見習い)など様々な職種を経て作家を志し、早朝の執筆活動と昼間の仕事の両立を目指したものの上手くいかず、自分には才能がない、全てを放り出してしまいたいと思ったこともあったが、職を辞し、ローワン郡の公共図書館の個人席で1年間執筆に専念した結果、処女作『キングの死』が完成した[1]。同作は2006年エドガー賞 処女長編賞候補、マカヴィティ賞新人賞候補、バリー賞新人賞候補になるなど、高い評価を得た。2007年に発表した第二長編『川は静かに流れ』でエドガー賞 長編賞を獲得した。更に、2009年に発表した第三長編『ラスト・チャイルド』ではエドガー賞 長編賞CWA賞スチールダガー賞(最優秀スリラー賞)、バリー賞をトリプル受賞した。3作はいずれもニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに名を連ねた。

今でも文筆業よりロンドンのパブでビールを注ぐ方が好きである[1]。妻と2人の子どもがおり、生まれ故郷のノースカロライナやヴァージニアで暮らしている[1]

作品リスト

#邦題原題アメリカ合衆国の旗
刊行年月
日本の旗
刊行年月
日本の旗
出版社
訳者ISBN(和訳版)
1キングの死The King of Lies2006年05月2006年12月早川書房東野さやかISBN 978-4151767012
2川は静かに流れDown River2007年10月2009年02月早川書房東野さやかISBN 978-4151767029
3ラスト・チャイルドThe Last Child2009年05月2010年04月早川書房東野さやかISBN 978-4150018368
4アイアン・ハウスIron House2010年04月2012年01月早川書房東野さやかISBN 978-4150018559
5終わりなき道Redemption Road2016年05月2016年08月早川書房東野さやかISBN 978-4150019105
6ザ・ハッシュThe Hush2018年未刊行
7帰らざる故郷The Unwilling2021年2021年06月早川書房東野さやかISBN 978-4150019679

受賞・ノミネート歴

タイトル結果
キングの死 2007年マカヴィティ賞 新人賞ノミネート
エドガー賞 処女長編賞ノミネート
アンソニー賞 新人賞ノミネート
バリー賞 新人賞ノミネート
ガムシュー賞 新人賞受賞
川は静かに流れ 2008年エドガー賞 長編賞受賞
バリー賞 長編賞ノミネート
2009年日本の旗 ミステリが読みたい!4位
日本の旗 このミステリーがすごい!7位
日本の旗 週刊文春ミステリーベスト106位
日本の旗 文庫翻訳ミステリー・ベスト102位
日本の旗 翻訳ミステリー大賞ノミネート
ラスト・チャイルド 2009年イギリスの旗 イアン・フレミング・スチール・ダガー賞受賞
2010年エドガー賞 長編賞受賞
アンソニー賞 長編賞ノミネート
バリー賞 長編賞受賞
日本の旗 ミステリが読みたい!1位
日本の旗 このミステリーがすごい!5位
日本の旗 週刊文春ミステリーベスト101位
日本の旗 文庫翻訳ミステリー・ベスト107位
アイアン・ハウス 2012年バリー賞 長編賞ノミネート
日本の旗 文庫翻訳ミステリー・ベスト1010位

出典

  • ジョン・ハート『アイアン・ハウス』早川書房〈ハヤカワ文庫〉。裏表紙の折り返し著者紹介
出典
  1. John Hart official website#BIO

外部リンク

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