THE REFLECTION
『THE REFLECTION』(ザ・リフレクション)は、日米合作による日本のテレビアニメ作品。日本では2017年7月22日から10月7日まで、NHK総合にて毎週土曜23時 - 23時25分(日本時間)に放送された[1]。
THE REFLECTION | |
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ジャンル | バトルアクション、ヒーロー、ハードボイルド |
アニメ | |
原作 | スタン・リー、長濵博史 |
監督 | 長濵博史 |
シリーズディレクター | そ〜とめこういちろう |
脚本 | 鈴木やすゆき |
キャラクターデザイン | 馬越嘉彦 |
音楽 | トレヴァー・ホーン |
アニメーション制作 | スタジオディーン |
製作 | THE REFLECTION製作委員会 |
放送局 | NHK総合テレビ |
放送期間 | 2017年7月22日 - 10月7日 |
話数 | 全12話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
『スパイダーマン』などのアメリカン・コミック(アメコミ)原作者として知られるスタン・リーが晩年に行っていた、日本の企業やアーティストと組んで制作する各種作品群[注 1] の流れの1作として作られる。映像は「アメコミがそのままアニメとして動く」かのような独特のタッチで描かれ、時には「POW!」「ZAP!」などアメコミでよく使われる「漫符」的なエフェクトも描かれる。
当初は仮題『THE REFLECTION WAVE ONE』として制作発表、日本での放送が約1か月半前になった2017年6月、正式なタイトルが決定した[注 2]。
なお、スタンは本作放送の翌2018年11月に逝去、生前に本人が直接かかわったアニメ作品としては最後発となった。後述するように共同原作者としてクレジットされているアニメ監督・長濵博史(以下「長濵」)はスタンの訃報に臨し、本作Twitterアカウントを通して「リフレクションの続編を作って、約束を叶えるよ」とTweetしている[2]。
制作経緯
アメコミ好きでもあった長濵は2010年代初頭、たまたま米国のアニメファンコンベンションにゲストとして招かれる。ここで(日本人にしては)アメコミに詳しい事をアピールした事がスタン・リー関係者の耳目に留まり、長濵はスタンに会う機会を得た。長濵はスタンと会話し、その流れで共同で作品を作る事となったが、この時は様々な事情から世に出るまでに至らずに終わる。
数年後、スタンサイドからワンモアチャンスを貰った長濵であったが、その際には前回のような結果に終わらないため、ビジネスとして成立させる事が出来るパートナーを日本側スタッフに就ける事を条件とされる。長濵は過去作品で関わりのあったスタジオディーンの野口和紀(取締役)にその旨を依頼、野口の努力の結果もあり、最終的に『THE REFLECTION』という作品が誕生できることとなった。なお、本作の音楽全般をトレヴァー・ホーンが担当する事になったのは野口が個人的にトレヴァーの大ファンだったので、ダメ元で関係各位に頼んだ結果による。野口によればトレヴァーは普段この種の仕事は請けないのだが、「何か引っかかるところがあり」快諾したとのこと。
作風
※ この節の出典 - [5]
基本的なコンセプトは「スタン・リーユニバース」の再創造にある。前述のとおり著名なアメコミ原作を多数手がけたスタンだが、それらの作品は今や巨大なコンテンツになり、生みの親であるスタンでも容易に手を入れられない状況にある。そのため、それらの「遺伝子」は受け継ぎつつ、スタン・リーという希代のストーリーテラーが思うまま自由に物語れる「場」を用意したいというのが共同原作者である長濵の想いである。長濵はこの想いを端的に「THE REFLECTIONという“ 棚 ”を全部、スタンと自分で一杯にしたい」と表現している。このようなコンセプトの元に作られた本作は、「THE REFLECTION」という大きな“ 棚 ”の一部分を切り取ったものであり、登場するヒーローやヴィランたちには本来は単独作品の主人公を張れるだけの膨大な設定・バックストーリーが(視聴者に何もかもは明かされないが)用意されており、そのようなスーパーヒーローが一堂に会する「いきなりアベンジャーズ状態」(直前番宣番組で用いられたフレーズより)番組になっている。「スタンの遺伝子」要素としては作中のヒーローが過去のスタン作品に登場した「全身スーツ姿」や「メタルスーツ姿」であることや、主要キャラ数名のファミリーネームとセカンドネームの頭文字を同じにしていること、そしてスタンがカメオ出演[注 3] したり、番組のナレーションを自ら担当、次回予告の最後に決め台詞「エクセルシオール(Excelsior)!!」と言う事など。
ストーリー
突如起こった全世界規模の大災厄・リフレクション(「注」で詳述)によって膨大な人命が奪われ、哀しみがもたらされた。それは、人類にとって新たなる時代を迎えるための「痛み」であったと、後に人々は知ることになる。
リフレクションから3年後の同日、ニューヨークで開催された祈念セレモニーにおいて忌まわしきテロ行為が勃発する。爆薬でも銃器でも無い、特殊な力を持つ(リフレクティッド)人間が起こす破壊と暴力の嵐に混乱する会場。そこに現れた謎のメタルスーツマン・アイガイ。彼もまたリフレクティッドであったが、テロリストを“力”で次々と無力化していく。人々はアイガイを正しき“力”の使い方を知る「ヒーロー」だと称賛するのだった。
一方アイガイの活躍の影では別のヒーローも動いていた。リフレクティッドに襲われていた少女エレノアは全身スーツマン・エクスオンに救われたことで、彼の行為の真実を求めて情報収集を開始する。
やがてエレノアはエクスオンと行動を共にする事となり、各地で活動する様々なリフレクティッドたちと出会い、レイスの配下たちと戦いながら、少しずつ事の真相に近づいていく。
- 注:「リフレクション」・「リフレクティッド」とは
- 前述した災厄の過程を詳述すると、まず地球上空を黒い「煙」のような物体が覆いはじめ、やがて地上にや人々に降り注いだ。この直後、緑色の「光」が現れて煙をはね返すような現象を見せ始める。この際、あたかも「光」が乱反射( Reflection )するように見えた事から、この災厄は後に「リフレクション」と総称されるようになった。
- 「煙」や「光」に当てられた人々は大半が落命したが、一部の存命者たちは超常的な能力を見せ始める。「煙」に遭った人(政府側では「ダークネス」側と呼称)は人体を変容させるような能力を発現させる事が多く、中には肉体全体が異形へと変貌した者もいた。そして「光」を受けた者(政府側では「ブライスター」側と呼称)は肉体よりも精神的な(いわゆる「超能力」に近い)力を発現させる傾向があると言われている。
- リフレクション能力者は「リフレクティッド」とも呼ばれるようになったが、それらの者が各所に現れてから程なく普通の人間たちが彼らを奇異の目で見はじめ、いつしか「リフレクティッド」という言葉には差別的なニュアンスが付き、公的な場での使用は宜しくないとされるようになった。一例として物語冒頭、NYのセレモニーテロ事件をテレビで報道する際に解説者が「リフレクティッド」と発言した際には別の解説者から「それは差別用語だ」と、たしなめられている。しかし物語の進行と共にリフレクション能力者が各地で起こす犯罪行為が報道され続けるに従い、「リフレクティッド」と普通に呼称されるようになり、一部の地域ではリフレクティッドを迫害する傾向すら起き始めている。
※以下の記述で「リフレクティッド」を劇中での言い回しに準じ「リフ」と略す場合あり。
登場キャラクター
主要リフレクティッド
- エクスオン ( X-ON )
- 声 - 三木眞一郎
- 本作の主人公であるリフレクティッド(ヒーロー)。全身スーツ、頭部に「X」を模したデザインのマスクを被る。このスーツとマスクはどんな時も装着しており[注 4]、その正体は謎[注 5]。他のリフに3秒触れると能力を「コピー」する事が出来、さらに複数の能力をストック出来る。
- ヴァインたちに襲われていたエレノアを助けたことを機に彼女と面識をもち、テロ行為を実行した悪のリフレクティッド「レイス」率いる組織が次に実行しようとしている企みを阻止するため、共に追う。
- 目立つ格好の割に隠密な行動を善しとする傾向があり、いかにも「ヒーロー」的に振る舞うアイガイを好ましく思っていない(自分の意図と無関係に突然アイガイが乱入してレイス側と派手な戦闘をした挙句、重要なキーマンを奪われた際にはパンチを見舞っている)。
- 他人と必要以上に関わろうとせず、協力関係にあるリフ達とも一線を置いている。エレノアに対しても冷たく突き放すような態度を取り、エレノアがレイス一味へと走る原因となってしまう。
- アイガイ ( I-GUY )
- 声 - 三上哲
- もうひとりの主人公、中世の騎士然としたメタルスーツを装着するリフレクティッド(正体であるイアン・イゼットについては後述)。「声」を生かした衝撃音声を武器とする。本来はL.A.が地元だが、訳あってニューヨークのセレモニーに姿を現し、テロリストを鎮圧。以後、リフ犯罪への対処を中心としたヒーロー活動を行い、メディアへ頻繁に露出するようになる。彼が活動する際には、どこからともなく'80sの大ヒット曲「SKY SHOW」(スカイ・ショウ[注 6])が響き渡り、これをBGMとして戦闘を行う。
- 当初はチーム・アイガイたちのバックアップにより派手なヒーロー活動を行っていたが、チームメンバーがレイスの手の者によって全員殺害されてしまった後はレイスへの復讐を誓い、行方を追っている(派手な行動も影を潜めるようになった)。
- アイガイのメタルスーツ
- チーム・アイガイのメンバーたちが、イアンがヒーローとして活動する時の為に作り上げたハイテクアーマー。アイガイが自在に空を飛べるのも、このスーツの機能によるもの。
- 物語の初期に使っていた青いボディカラーのアーマー(バージョン1)はイアンの自宅に作り上げた拠点でメンバー数人がかりでないと装脱着出来ないものであったが、メンバーがレイスに殺害される直前、更なるレベルアップのため、「バージョン2」が作られている。
- 「バージョン2」はアーマーカラーがダークブルー基調になっている以外は「1」と大きな違いはないが、サポートマシンとしてハイテクカーも作られており、通常の移動にはこちらを使うようになった。この車にはナビゲーション用のコンピューターも装備されている(「チーム・アイガイ」の節に詳述)。
- イアン・イゼット
- 声 - 三上哲
- 元ロック歌手。80年代に歌った「スカイ・ショウ」が世界的にメガヒットするも、後が続かず歌手としては「一発屋」扱い。しかし「スカイ・ショウ」の版権収入が莫大なのでチョッとした富豪レベルの資産を有する。リフレクションが発生するまではL.A.でセレブたちを招いて夜な夜なパーティを開き、持て余した時間と金を湯水のように使って憂さを晴らしていた。リフになった事で普通に歌えなくなってしまいシンガー生命を絶たれてしまうが、逆にそれを使ってヒーローになろうという「夢」を手に入れた。しかし今でもスター意識が強い彼が正体を伏せて「アイガイ」になっているのには複雑な心情があるようで、人気者のアイガイを時に「ポッと出のやつ」などと、まるで別人に対するかのように言って嫉妬心を吐露する事もある。
- ヒーロー活動を始めて以降は特に強敵も現れず、リフ犯罪者たちを次々と鎮圧出来ていたが、それはレイスが自分の組織に入り易そうなタイプのリフレクティッドを効率良く見つけ出すため、わざとアイガイに捕まえさせていたからである(事実、それらのリフ犯罪者たちは警察に逮捕された後、大半が何者かの手引きで脱獄し闇に消えている)。ある程度の活動実績を積んだ時期、彼の元にレイスの幻影が現れ「“灯台”としての役割は終わった」と言って「報酬」の札束を一方的に押し付けて去る。その時、彼は自分が「道化」だったと知る。更に自分を支えてくれていた「チーム・アイガイ」の面々も、レイスによって命を奪われる不幸に見舞われる。
- エレノア・エヴァーツ
- 声 - 伊瀬茉莉也
- ごく短距離の瞬間移動能力を持つ[注 7] リフレクティッドの少女だが、通常はPCスキルを活かした情報収集・操作を行う。エクスオン登場以来、力を正しく使う彼を調べるようになる。
- エクスオンと出会った際、弟子になりたいと伝えるも拒否される。「エクスオンに認めてもらいたい」という思いを持ちつつも、大して役に立てない(と思い込んでいる)自分に苛立ちを感じている。
- レイスは彼女にリフの中でも特別な「能力」を感じているらしく、アレン姓の女性たち(後述)と共に自分の手元に置くため度々接触を図っている。彼女は最初は拒絶したが、次にニューオーリンズで拉致されたマイケルの同胞たちの解放を条件にされてしまい、やむを得ず誘いに乗る(レイスの真意を探るという意味もあった)。
- リサ・リビングストン
- 声 - 花村怜美
- ある田舎の町に住む、下肢にハンディキャップを持つ少女。車いす短距離走の選手でもあり、いつも明るく好奇心旺盛な性格。
- リフレクティッドである事は父親(声 - 宇垣秀成)とカウンセラーしか知らなかったが、スティールが彼女に能力の発露を見出し拉致した際、感情の高まりにより能力が発現。自分を狙う組織から父を守るため、エクスオン&エレノアと行動を共にするため町を離れた。
- マイケル・ホーデン
- 声 - 関俊彦
- ニューオーリンズでリフレクティッドを確保し、誰かに売りつけるという噂の男。その行動から「マーチャント・アンド・トレーダー」(商店と商人)なる異名を持つ。
- 彼もまたリフであり、眼で見た他者がリフかどうかを判別することができる(厳密にはリフレクティッドしか見えず、普通の人や物は一切見えない盲目者)。その行動の真意は普通の人間たちによる迫害から同胞のリフたちを守り、匿うためであった。
- 「アレン姓の女性」を含め同胞(約30人)をレイス側に全員奪われてしまい、彼らを奪還するため恋人・ヴィーと共同でエクスオンたちに協力する。
- ヴィー・レ
- 声 - 柚木涼香
- マイケルの恋人。リフレションに遭い命こそ助かったが自身を巨大な甲殻状の「殻」で覆い、マイケルの呼び掛けにも応えず心を閉ざし続けている。
- ヴィーの殻
- ヴィーを覆う怪物のような物体。マイケルの言うことには条件反射的に、ある程度の反応を示すので、簡単な行動くらいなら命令できる。外身は硬く、拳銃の弾程度では簡単に傷付けられない。なおマイケルに重大な危機が及ぶと「殻」が剥がれ落ち、まるで鬼のような青いボディが露出する。
- マイケルは「殻」を自分がリフになる前の頃、ヴィーのために色々と無茶な方法で金を稼いでいた事に対し、彼女が悲しんで拒絶する心が形を成したものだと考えている。
- ニューオーリンズでエレノア&マイケルがスティール・ルーラーたちと交戦中、ヴィー本体がマイケルと心を通わせ一時的に「殻」を解き放った後、通常は人間サイズにまで縮小した状態で纏っている。
敵対するリフレクティッド
- レイス
- 声 - 宮田幸季
- リフレクションの力に覚醒した者(リフレクティッド)たちを纏め上げ、いつしか巨大な闇組織のリーダーとなった正体不明の男。普段は全身をマントと仮面で覆う。
- 彼は徹底して存在を隠す事を旨としているようで、現在その行方はごく一部の者しか知らない。通常はミスターミスティックやスティールが彼の意志を受け組織を実働している。
- エレノアやイアンに幻影という形で時折り接触を図っており、特にエレノアには積極的に自分へ協力するように誘いをかけている。彼に言わせると、この世界を一つにしてリフレクティッドたちの物にする事が「ダークネス」(詳細不明)の望みであるとの事。
- その正体はリフレクションの際に光と煙を同時に浴びたエレノアの心の闇。両親に愛されなかったエレノアが、死んでしまった兄・イーサンを「両親に愛されるもう一人の自分」として心の中で生み出し、そこに煙が取り憑いた結果レイスとして具現化した。
- エレノアを取り込んだ後、ホワイトサンズでアレン姓の人々の持つテレポーテーション能力を利用して多くのリフを集め、ダークネスを呼び出そうとするが、死んだと思っていたエレノアや、エクスオン達の必死の抵抗を受け、最後はアイガイの最大出力の一閃で消滅した。
- スティール・ルーラー
- 声 - 日笠陽子
- 地球に存在する金属ならば何でも意のままに操作出来る女性。レイスの配下の中でも忠誠・心酔の気持ちが特に極まっており、彼の意に反する者は味方すらも容赦しない「鋼鉄の意思」を持つ。
- 現在はレイスの命により、全米各地にいるリフレクティッドたちの能力を発現させ仲間を多数(強制的にでも)集めようとしている。
- 幼い頃に家族を失くし、誰にも手を差し伸べられることのないまま路頭を彷徨い生きてきた。自らの境遇がエレノアの抱える孤独に重なる部分もあり、彼女に対しては複雑な感情を抱いている。
- 最終戦ではレイス一味でありながら唯一「エレノアの声」が届き、レイスから離反する。
- フレイミング・フューリー
- 声 - 三瓶由布子
- 強力な炎を生成する事が出来る女性。能力の応用にも長け、飛行にも使用したり水中でも火炎を放出する事すら可能。立場的にはスティールよりも下の模様。
- ミスターミスティック
- 声 - 西村知道
- 初老の男性。元は天文学者で、リフレクション現象を察知して各方面に警告していた過去を持つ。現在はリフレクティッドを探知出来る能力を使い、様々な意志伝達・監視活動を行う。
- モデルはスタン・リー[注 3]。
- デッド・ウィング
- 声 - 樫井笙人
- 見た目は完全にコウモリ男だが、リフレクション能力に覚醒した際に身体が変化したためであり、れっきとした人間の男性(少なくとも本人はそう主張する)。見た目通り、超音波攻撃や翼による隠密飛行などが得意。
- ニューヨークでアイガイに倒されたあと確保・護送されるが、スティールに救出される。
- チーム・アイガイの面々を殺害した張本人であり、事実を知り激昂したアイガイの一閃により体を両断されるが、すぐに肉体を修復してホワイトサンズでアイガイと対峙する。
- 最期はナインスワンダーの援護を受けたアイガイの一閃で敗北した。
エクスオンたちと戦ったリフレクティッド
- リキッド・テラー、ヴァイン、フィアサム・フロッグ
- 声 - 坂口候一(リキッド)、三宅健太(ヴァイン)、うえだゆうじ(フロッグ)
- デッド・ウィングと共にセレモニーを襲撃したリフたち。リキッドはカラダを液体に変えて攻撃する、ヴァインは身体からテープ状の物質を自由自在に伸縮させ一度はエレノアを捕縛する。フロッグはカエル男のような風貌で、カエルのように壁に貼り付き、長い舌で他者を絡めとる。
- 彼らの能力は現在エクスオンがコピー&ストックしており、特にヴァインの能力は移動や敵の補足などに常用している。
- スウェル
- 声 - 園部啓一
- エクスオンがリキッドたちと遭遇する少し前に出くわした東洋人風のレイス配下。クンフーらしき拳法を使い、「セイ!」という掛け声とともに四肢を通常の数倍に大きくし、破壊力をアップできる。
- エクスオンと交戦した際、能力をコピーされ逆に拳一撃で倒された(この能力はリキッドたちとの交戦時にも使っている)。
- ピュートリッド
- 声 - 戸部公爾
- スティールと共にリサを拉致しようとした極端な肥満体のリフ。能力発動時には身体が縦断し、内部にシュレッダーのような回転体が露出。本人の談によるとこれを使って他者のポテンシャルを引き出せる模様。
- このほか驚異的な身体復元能力を持っているらしく、父親が窮地に陥った状態を見たリサが能力を発動し、逆にボロボロに倒されたが、ひと段落ついた後には元の姿に戻っていた。
- ヴォルト・ヴォーテックス
- 声 - 小野賢章
- ニューオーリンズにてスティールの命令でリサと交戦したリフ。強力な電撃を放出することができる。
- シーサーペント
- 声 - 石野竜三
- サンアントニオでアレン姓の女性(後述)を拉致しようと白昼堂々現れたリフ。ウミヘビのような外見をしている。
- ヴィーが拉致を阻止しようと交戦したが逃げられ、女性の保護に失敗した。
アレン姓の女性たち
- 全員が「アレン」というファミリーネームを持つ(結婚して姓が変わった者も含む)、レイスたちが拉致している人々。リフレクション能力者であるのは間違いない(マイケルの「眼」などで確認)。
- エクスオンとエレノアは彼らを一人でも保護し、闇に潜むレイスと接触する機会を作り出す事を目的に全米各地を旅しているが、ことごとくレイス側に奪われる。最後に残った二人の母娘のうち、老母マーガレット(声 - 京田尚子)はスティールとの交戦中に落命。その娘ニーナ(声 - 小林愛)もマーガレットが命尽きる前に能力を発現させどこかへと転送、行方を絶ったが、レイス側によってホワイトサンズに連れてこられていた。
- 物語の終盤でアレンの姓を持つ人々の多くがテレポーテーション能力を発現していた事と、レイスはそれを利用して多くのリフをホワイトサンズの1か所に集めようとしていた事が判明した。
- レイスの洗脳によって能力を発動し約500人のリフを一度に転送させたが、激しい消耗に耐えきれずニーナを除く全員が死亡した。
ナインスワンダー
日本の女子高生4人組。全員が同じ学校の同じクラスにいる。本作の舞台から遠く離れた日本の地で、セレモニー襲撃事件をスマホを通しライブ配信で目撃した事をきっかけに、「行動」を開始する。同時期に、日本で「まるでアニメから抜け出してきたかのような4人の“魔法少女”」が現れたと報道されはじめているが、彼女たちとの関係は最終回で明かされる。物語の後半で彼女たちの学校が修学旅行を行うため、目的地のL.A.にやって来るが、多くのリフを1か所に集めようとするレイスの企みによってホワイトサンズに飛ばされてしまう。最終戦では戦隊ヒーローのような衣装で登場し、それぞれが地・水・火・風を操る能力を使い、アイガイと共闘してデッド・ウィングを倒した。その後エクスオン達とも合流し、全員での同時攻撃でレイスに大ダメージを与え、アイガイへのアシストを果たした。演じているのは9nineのメンバー4人。英語吹き替え版では彼女達のセリフは日本語音声のままで、英語の字幕処理が施されている。
非リフレクティッド
チーム・アイガイ
アイガイ(イアン)をサポートするスタッフたち。アーロンがリーダー的存在であり、その他のスタッフはアーロンの指揮で動く。イアンが能力に覚醒めた後、何らかの経緯で彼をヒーロー「アイガイ」としてメディアが取り上げずにはいられないスターになれるようお膳立てた。アイガイ活動中はメディアへのウケを狙って、ライブコンサートのビジュアル演出的な事もする(#概要に記載した「POW!」などの漫符は、劇中では彼らがプロジェクションマッピング技術で、建物の外壁に投影している設定になっている)。のちにレイス一味によって全員が殺害されている。
スタッフ
- 原作 - スタン・リー、長濵博史[1]
- 監督 - 長濵博史[1]
- シリーズディレクター - そ〜とめこういちろう
- 脚本 - 鈴木やすゆき[1]
- キャラクターデザイン - 馬越嘉彦[1]
- 総作画監督 - 山田正樹
- 美術監督 - 飯島寿治
- 美術設定 - 飯塚恵梨香
- 色彩設計 - 梅崎ひろこ
- 撮影監督 - 米澤寿
- CG監督 - 今垣佳奈
- 編集 - 松村正宏
- 音楽 - トレヴァー・ホーン
- 音響監督 - たなかかずや
- 音響制作-HALF H・P STUDIO
- プロデューサー - 吉原聡、浦崎宣光
- アニメーションプロデューサー - 中田善文
- アニメーション制作 - スタジオディーン[1]
- 制作・著作 - THE REFLECTION製作委員会[1](絵梦、China Animation Characters、バンダイビジュアル、クランチロールSCアニメファンド、81プロデュース、BIGFACE、NHKエンタープライズ、NHN PlayArt、イマ・グループ[6])
主題歌
- オープニングテーマ「Main Theme」
- 作曲 - トレヴァー・ホーン
- エンディングテーマ「SunSunSunrise」[1]
- 作詞・作曲 - トレヴァー・ホーン / 日本語詞 - 津波幸平 / 歌 - 9nine
- 劇中歌「SKY SHOW」
- 作詞・作曲・歌 - トレヴァー・ホーン[7]
各話リスト
話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|
EPISODE.01 | セレモニー | 長濵博史 | そ〜とめこういちろう | 佐藤浩一、大塚八愛、中島里恵 小林利充、戸倉紀元 | 2017年 7月22日 |
EPISODE.02 | サバイバー | 伊勢昌弘 | 小田真弓、中本尚、手島はやと 佐藤浩一、戸倉紀元 | 7月29日 | |
EPISODE.03 | リサ | 森田宏幸 | 安藤貴史 | 柳野龍男、佐藤浩一、和田高明 中澤勇一、重松晋一 | 8月5日 |
EPISODE.04 | ニューオーリンズ | 桜井弘明 | 白石道太 | 佐藤浩一、大塚八愛、中島里恵 小林利充、和田高明 | 8月12日 |
EPISODE.05 | ヴィーとマイケル | 斎藤哲人 | 浅見松雄 | 小林一三、青柳謙二、小笠原りえ 戸倉紀元 | 8月19日 |
EPISODE.06 | サンアントニオ | ボブ白旗 | 佐藤浩一、大塚八愛、小田真弓 手島勇人、中島里恵 | 8月26日 | |
EPISODE.07 | チーム・アイガイ | 川瀬敏文 | 加藤顕 | 大塚八愛、小田真弓、佐藤浩一 清水勝祐、中島里恵 | 9月2日 |
EPISODE.08 | ビーフ・オア・フィッシュ | あべたつや | ムラタナオキ | 中本尚、小林利充、大塚八愛 中島理恵、佐藤浩一 | 9月9日 |
EPISODE.09 | ダウンタウン L.A. | 中山岳洋 | 白石道太 | リー クワン、戸倉紀元 | 9月16日 |
EPISODE.10 | エレノア | 森田宏幸 | 三好正人 | 小林一三、青柳謙二、小笠原りえ 戸倉紀元 | 9月23日 |
EPISODE.11 | ホワイトサンズ | 藤原良二 笹木信作 | ムラタナオキ | 佐藤浩一、大塚八愛、小林利充 キム サングバム、リー クワン | 9月30日 |
EPISODE.12 | ザ・リフレクション | 伊勢昌弘 藤原良二 | 伊勢昌弘、浅見松雄、加藤顕 そ〜とめこういちろう | 小林一三、佐藤浩一、小田真弓 大塚八愛、小林利充 | 10月7日 |
映像ソフト
2018年2月23日に、Blu-ray BOXが特装限定版(BCXA-1299)と初回限定版(BCXA-1300)の2形態で発売された。
脚注
注釈
- アニメーション作品としてはBONES制作による『HEROMAN』(2010年)、マンガ作品としては武井宏之作画による『機巧童子ULTIMO』(2009年~2015年)など。
- なお、ブルーレイソフトなどセルパッケージには商品名に「WAVE ONE」が付く。
- スタンは劇中のキャラクター「ミスターミスティック」 (MM) のモデルであり、本作海外版ではMMの声を担当している。
- リサが彼のボディを見てスーツである事を目視で言及しており、少なくとも身体にスーツを着込んでいるのは間違いない。
- エレノアは過去の事件でただ1人生き残り、行方不明となった「X」という人物ではないかと推測している。
- 「SKY SHOW」は本作のためにトレヴァー・ホーンが書き下ろした新曲だが、劇中では「'80年代、トレヴァーがイアンと組んで作った曲」という設定になっている。
- 能力の発動には条件があるようで、スティール・ルーラーの金属の触手に捕まれた際や、マイケル・ホーデンに捕獲された際には使えなかった。
- 厳密にはリサが車いすに付けていた愛称だが、ここでは便宜上ロボ状態も「ビッグホイール」と呼称する。
- ロボに変形してる際にはボディが金属以外の物質に変容するらしく、スティール・ルーラーの金属操作能力も効かない。
出典
- “ザ・リフレクション:スタン・リー総指揮の新作ヒーローアニメ NHKで7月スタート”. MANTANWEB. MANTAN (2017年3月24日). 2017年5月23日閲覧。
- “【長濵監督より】”. Twitter (2018年11月13日). 2019年7月13日閲覧。
- “スタン・リー×長濵博史監督ができた理由とは 業界の裏話まで飛び出した『THE REFLECTION(ザ・リフレクション)』野口和紀プロデューサーインタビュー- アニメイトタイムズ(株式会社アニメイトラボ)” (2017年7月20日). 2016年7月26日閲覧。
- “アニメ質問状:「ザ・リフレクション」 長濱監督と一緒にいると不思議なことが起こる… - MANTAN WEB(株式会社MANTAN)” (2017年9月16日). 2016年9月20日閲覧。
- “アメコミファン必見の愛が語られる『THE REFLECTION (ザ・リフレクション)』長濵博史監督インタビュー- アニメイトタイムズ(株式会社アニメイトラボ)” (2017年7月21日). 2016年7月26日閲覧。
- “THE REFLECTION 第1話「セレモニー」”. ニコニコ動画: 該当時間: 25:00
- “THE REFLECTION 第1話「セレモニー」”. ニコニコ動画: 該当時間: 24:22
外部リンク
- THE REFLECTION –ザ・リフレクション– 公式サイト
- アニメ「THE REFLECTION」 (@RFLC_anime) - Twitter
NHK総合 土曜 23:00 - 23:25枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
アトム ザ・ビギニング
(2017年4月15日 - 7月8日) |
THE REFLECTION
(2017年7月22日 - 10月7日) |
3月のライオン 第2シリーズ
(2017年10月 - ) |