ザ・ランアウェイ

ザ・ランアウェイ[7]』(The Runaway)は、イギリスインディー・ロックバンドザ・マジック・ナンバーズ2010年に発表した、3作目のスタジオ・アルバム

ザ・ランアウェイ
ザ・マジック・ナンバーズスタジオ・アルバム<meta itemprop='albumReleaseType' content='アルバム' />
リリース
録音 ロンドン レッキング・ボール・スタジオ
ジャンル ポップ・ロックインディー・ロック
時間
レーベル ヘヴンリー・レコーディングス
プロデュース ロメオ・ストッダート、ヴァルゲイル・シグルズソン
専門評論家によるレビュー
  • allmusic <meta itemprop='reviewBody' content='3.5' /><meta itemprop='bestRating' content='5' /><meta itemprop='worstRating' content='0' /> link
チャート最高順位
ザ・マジック・ナンバーズ アルバム 年表
ゾーズ・ザ・ブロウクス
(2006年)
ザ・ランアウェイ
(2010年)
Alias
(2014年)

背景

ロメオ・ストッダートは『Varsity』紙のインタビューにおいて、前作『ゾーズ・ザ・ブロウクス』(2006年)から本作まで4年の間隔が空いたことに関して「僕達は4年間もロードに出て、全員がそろそろ休みべきだと感じた。それに、僕達は自分達のスタジオを建設して、ミシェル(・ストッダート)が妊娠したしね」と語っている[8]

「ア・スタート・ウィズ・ノー・エンディング」、「スローイング・マイ・ハート・アウェイ」、「レストレス・リヴァー」、「アイム・ソーリー」を除く8曲には、ヴァルゲイル・シグルズソンが共同プロデューサーとして参加した[9]。また、前作『ゾーズ・ザ・ブロウクス』に引き続きロバート・カービーがストリングス・アレンジを担当したが[10]、カービーは本作リリース前の2009年10月3日に死去した[11]。収録曲のうち「ハート・ソー・グッド」は、2009年10月よりバンドの公式サイトを通じて無料配信が開始された[12]

イギリスや日本では、4曲入りライヴEP『Live at Wiltons Music Hall』が追加された2枚組CDのフォーマットで発売されている。

反響・評価

本作は前2作ほどの成功に結びつかず、母国イギリスでは2010年8月7日付の全英アルバムチャートで46位を記録するにとどまった[3]。また、ザ・マジック・ナンバーズの人気が特に高かったスウェーデンでも、トップ60入りは合計4週にとどまり、2010年8月27日付のアルバム・チャートで最高32位となった[2]

ジョン・オブライエンはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「デビュー当時の持ち味であった、ワクワクするようなウェスト・コースト風ハーモニーや明らかな1960年代及び1970年代からの影響は、なおもはっきり打ち出されているが、今回はヴァルゲイル・シグルズソンやロバート・カービーの助けを得て、より優雅でオーケストラ的なサウンド・プロダクションに包み込まれている」「本作の実験的な特質は、彼らにチャート上の復権をもたらすとは思えないが、彼らの最も完成度の高い作品ということは否定できない」と評している[13]

収録曲

特記なき楽曲はロメオ・ストッダートとミシェル・ストッダートの共作。

  1. ザ・パルス "The Pulse" (Romeo Stodart) – 5:17
  2. ハート・ソー・グッド "Hurt So Good" (R. Stodart) – 4:24
  3. ホワイ・ディッド・ユー・コール? "Why Did You Call?" – 4:34
  4. ワンス・アイ・ハッド "Once I Had" – 4:28
  5. ア・スタート・ウィズ・ノー・エンディング "A Start with No Ending" (R. Stodart) – 3:55
  6. スローイング・マイ・ハート・アウェイ "Throwing My Heart Away" – 4:11
  7. レストレス・リヴァー "Restless River" – 3:07
  8. オンリー・セヴンティーン "Only Seventeen" – 3:36
  9. サウンド・オブ・サムシング "Sound of Something" – 3:19
  10. ザ・ソング・ザット・ノー・ワン・ノウズ "The Song That No One Knows" (R. Stodart) – 4:40
  11. ドリームス・オブ・ア・レヴェレーション "Dreams of a Revelation" – 3:26
  12. アイム・ソーリー "I'm Sorry" – 9:21

Live at Wiltons Music Hall

  1. "Hurt So Good" (R. Stodart) – 4:34
  2. "Why Did You Call?" – 3:35
  3. "Dreams of a Revelation" – 5:03
  4. "Restless River" – 5:09

参加ミュージシャン

アディショナル・ミュージシャン

  • ジョージ・アレン - ハモンドオルガン
  • ロバート・カービー - ストリングスアレンジ(on #1, #7, #10, #11)
  • Jules Singleton - ヴァイオリン(on #1, #7, #10, #11)
  • Sally Herbert - ヴァイオリン(on #1, #7, #10, #11)
  • Gini Ball - ヴァイオリン(on #1, #7, #10, #11)
  • Calina De La Mare - ヴァイオリン(on #1, #7, #10, #11)
  • Elspeth Cowey - ヴァイオリン(on #1, #7, #10, #11)
  • Anna Hemery - ヴァイオリン(on #1, #7, #10, #11)
  • Clare Finimore - ヴィオラ(on #1, #7, #10, #11)
  • Claire Orsler - ヴィオラ(on #1, #7, #10, #11)
  • Sophie Harris - チェロ(on #1, #7, #10, #11)
  • Ian Burdge - チェロ(on #1, #7, #10, #11)
  • Liz Bradley - ダブル・ベース
  • サイモン・クラーク - サクソフォーンフルート(on #9, #12)
  • ティム・サンダース - サクソフォーン(on #9, #12)
  • デヴィッド・リデル - トロンボーン(on #9, #12)
  • ポール・スポング - トランペット(on #9, #12)

脚注

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