ササキリ
ササキリ(笹螽蟖・笹切、学名: Conocephalus melaenus)は、バッタ目キリギリス科ササキリ亜科の昆虫。日本のササキリ亜科の中では最もずんぐりとした体型。個体数は割合多く、普通種の部類に入る。
ササキリ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Conocephalus melaenus (Haan, 1842) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
形態
成虫の体色は緑色だが複眼の左右から前羽にかけて黒色(上半部のみ)[2]。体色は飴色がかった黄褐色のものもいる。後肢の先端と膝にあたる部分は黒色[2]。翅の下側に白線がある。産卵管は短い剣状。体長15mm前後。コンビニなどの灯りにしばしば長翅型が来る。
幼虫はササキリ属中最も派手な体色をしていて、頭部はオレンジ色、胸部及び腹部が赤色から黒褐色を帯びる。脚は黒く、一部に白色部が見られる。この色彩は若齢ほど鮮やかで、亜終齢から終齢になるとややくすみ、成虫になると失われてしまう。
- 成虫(メス)
生態
林縁の主にササ等のイネ科植物の生えたところ、または竹林にいる。昼夜問わず「シリシリシリシリシリ……」と目立たない鳴き声で鳴く。主にイネ科植物を食草としているが、飼育下では野菜や果物などもよく食べる。また、動物質もよく食べる。
交尾の際、オスはメスに精包を渡す。メスは尾端にしばらく精包をつけたままだが、間もなくそれを食べて自らの栄養にする。6月頃孵化し、8月頃羽化、成虫になる。キリギリス科の晩夏発生型の他種同様、飼育下では年を越すこともある。
ササキリ属
ササキリ属(ササキリぞく、学名: Conocephalus)は、キリギリス科ササキリ亜科の属の一つ。
- フタツトゲササキリ Conocephalus bambusanus
- ウスイロササキリ Conocephalus chinensis
- Conocephalus discolor
- キタササキリ Conocephalus fuscus
- オナガササキリ Conocephalus gladiatus
- イズササキリ Conocephalus halophilus
- コバネササキリ Conocephalus japonicus
- ホシササキリ Conocephalus maculatus
- ササキリ Conocephalus melaenus
- Conocephalus obtectus
脚注
- “日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2014年9月2日閲覧。
- 鹿児島の自然を記録する会『川の生きもの図鑑 鹿児島の水辺から』南方新社、2002年、169頁
参考文献
関連項目
外部リンク
- "Conocephalus melaenus". National Center for Biotechnology Information (NCBI) (英語). (英語)
- "Conocephalus melaenus" - Encyclopedia of Life (英語)
- “Species details” (英語). Catalogue of Life. 2014年9月2日閲覧。
- 青木繁伸 (2005年8月17日). “ササキリ”. 幼虫図鑑. 群馬大学社会情報学部. 2014年9月2日閲覧。
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