コウライオヤニラミ
コウライオヤニラミ ( 高麗親睨、꺽지、学名:Coreoperca herzi ) はケツギョ科オヤニラミ属の淡水魚。朝鮮半島原産で、日本の一部にも外来種として定着している。
コウライオヤニラミ | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Coreoperca herzi (Herzenstein, 1896) | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
コウライオヤニラミ ( 高麗親睨) | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Korean perch |
形態
オヤニラミと近縁だが、本種は最大で全長30cmに達する大型種であり、また体高が低く頭部が大きいことで区別できる。幼魚には、オヤニラミと同様に縞模様が入るが、成長するにつれて白く不規則な斑点が体側に入り、線は消えていく。
生態
川の上流から中流の、岩場で水がきれいなところを好む。普段は石に体を寄り添わせてじっとしているが、魚、エビ、水生昆虫などが近づくと突進して捕食する[2]。縄張り意識が強く、他魚と激しく争う。他の同属の種と同じ様な食性である。
繁殖期は初夏で、水温18℃から23℃ほどの時期、流れの速い岩場に集まり、大きな石の下に2.6 - 2.9mm 程度の大きさの卵を産みつける[2]。ムギツク、クロムギツクに托卵先として利用されている[4]。
朝鮮半島南部の一部地域ではオヤニラミと同所的に分布しており、コウライオヤニラミが流れの急な場所に、対してオヤニラミが流れのゆるやかな場所に棲息することで競合が避けられている。そのため、この2種の共存には、一つの水域に多様な環境が存在することが不可欠である。河川環境が単調化すると共存関係がくずれ、一方のみが見られるようになる[5]。
出典
- Park, Chang Eon; Park, Gun-Seok; Kwak, Yunyoung; Hong, Sung-Jun; Khan, Abdur Rahim; Jung, Byung Kwon; Park, Yeong-Jun; Kim, Min-Chul et al. (2016-09-02). “Complete mitochondrial genome of the endemic species Korean aucha perch Coreoperca herzi (Teleostei, Centrarchiformes, Sinipercidae)” (英語). Mitochondrial DNA Part A 27 (5): 3493–3495. doi:10.3109/19401736.2015.1066364. ISSN 2470-1394 .
- 内田恵太郎 (1935). “カウライオヤニラミの生活史”. 動物学雑誌 47 (559).
- 日比野友亮, 田口智也, 岩田一夫, 古𣘺龍星 (2019). “宮崎県大淀川水系から得られたオヤニラミ属魚類コウライオヤニラミ”. Nature of Kagoshima 45.
- Yun, Young-Eun; Yu, Jeong-Nam; Kim, Sang; Hwang, Ui; Kwak, Myounghai (2013-10-01). “Using Next-Generation Sequencing and Cross-Species Amplification in the Genus Pseudopungtungia” (英語). International Journal of Molecular Sciences 14 (10): 19923–19931. doi:10.3390/ijms141019923. ISSN 1422-0067. PMC 3821594. PMID 24084733 .
- Department of Biological Sciences, Inha University, Incheon 402-751; Kim, Seog Hyun; Lee, Sang Hun; Lee, Wan-Ok; Cho, Kang-Hyun (2013-09-30). “Distribution of Coreoperca kawamebari and C. herzi and Fish Community Structure in Relation to Environmental Differences in Their Sympatric Area of the Boseong River, Korea”. Korean Journal of Lomnology 46 (3): 367–379. doi:10.11614/KSL.2013.46.3.367 .
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