キングストン (テネシー州)

キングストン: Kingston)は、アメリカ合衆国テネシー州にある都市で、ローン郡郡庁所在地[3]。ワッツバー湖に臨む。人口は5264人(2000年国勢調査)で、ハリマン小都市圏の圏内にある。

テネシー州キングストン
ローン郡庁舎
位置図
北緯35度52分20秒 西経84度31分30秒
アメリカ合衆国
テネシー州
ローン郡
面積
  合計 7.3 mi2 (18.9 km2)
  陸地 6.5 mi2 (17.0 km2)
  水域 0.8 mi2 (2.0 km2)
標高
764 ft (233 m)
人口
(2000年)
  合計 5,264人
  密度 803.7人/mi2 (310.3人/km2)
等時帯 UTC-5 (東部標準時)
  夏時間 UTC-4 (東部夏時間)
ZIPコード
37763
市外局番 865
FIPSコード 47-39620[1]
地名情報システムID 1290257 [2]
ウェブサイト www.kingston-tn.org

地理

クリンチ川とテネシー川の合流部に面する。合流部はここから南西に数キロほどのワッツバーダムの造成によりダム湖(ワッツバー湖)に沈んだ。国道70号線が東西に通り、東でノックスビルに、西でナッシュビルにそれぞれ至る。また州道58号線を北東へ行けばオークリッジに、南に行けばチャタヌーガに達する。国道70号線と平行して州間高速道路40号線も走る。

国勢調査局によると、市の総面積は18.9平方キロ(7.3平方マイル)で、うち17.0平方キロ(6.6平方マイル)が陸地、総面積の10.40%にあたる2.0平方キロ(0.8平方マイル)が水域である。

人口動態

2000年国勢調査[1]によると、この市には5264人の2263世帯、1532家族が暮らしている。人口密度は1平方キロあたり310.3人で、平方マイルに換算すると803.7人となる。住居数は2478軒で、1平方キロあたりに146.1軒(1平方マイルあたりでは378.4軒)が建っている計算になる。住民のうち白人が93.75%、アフリカ系が3.55%、先住民系が0.23%、アジア系が0.49%、太平洋諸島系が0.06%、その他の人種が0.23%、混血が1.69%、ヒスパニック(ラテン系)が0.97%を占める。

2263世帯のうち26.0%は18歳以下の子供と暮らしており、54.3%は夫婦で生活している。10.8%は未婚の女性が世帯主であり、32.3%は家族以外の住人と同居している。29.6%の世帯が単身で、14.8%を独居老人が占める。1世帯あたりの平均構成人数は2.25人、家庭の構成人数は2.77人である。

住民のうち20.5%が18歳以下の未成年、8.2%が18歳以上24歳以下、26.0%が25歳以上44歳以下、24.8%が45歳以上64歳以下、20.4%が65歳以上となっており、平均年齢は42歳である。女性100人に対し男性が88.8人いる一方、18歳以上の女性100人ごとに対しては87.0人いる。

一世帯あたりの平均収入は3万4071米ドルで、家族あたりでは4万4979米ドルである。男性の平均収入は4万186米ドル、女性の平均収入は2万2971米ドルで、労働者でない人々も含めた住民一人当たりの収入は2万301米ドルとなる。総人口の10.0%、家族の6.0%、18歳以下の子どもの16.6%、および65歳以上の老人の8.9%は貧困線以下の収入で生計を立てている。

歴史

市は1792年に現市街の真南に築かれたサウスウェスト・ポイント砦にその起源を持つ。建設当時、砦はヨーロッパ系アメリカ人の開拓地の西端にあたった。川をはさんだ現在のロックウッド付近には、トランティースキー酋長率いるチェロキー族の村落があった。1805年には要塞を指揮していたリターン・J・メイグス・シニア将軍がチェロキー族のスパイに任命され、サウスウェスト・ポイントとテリコ・ブロックハウス(軍事上の小要塞)の間を行き来した。キングストン市は1799年10月23日に建設されたがノックス郡に属し、郡からの分離運動の末に2年後にローン郡が設立された[4]。市名は1790年代に士官として砦に駐屯したロバート・キング少佐にちなむ[5]

1807年9月21日の一日だけ、キングストンはテネシー州の州都になった。これはチェロキー・ネイションが現在のローン郡の土地を州に割譲した暁には、キングストンを州都にすると州議会が申し出たためで、この日に限り州議会はチェロキー族との協定締結のためキングストンで開会された。しかし、翌日には州都はノックスビルに戻った[6]

現代のキングストン

1955年、キングストン化石燃料プラントがテネシー川流域開発公社によって建設された。これは当時としては世界最大の石炭火力発電所で、日量1万3000トンの石炭で1456メガワットを発電する[7]。煙突の高さは305mもある。2008年12月22日には付近の人造湖がフライアッシュによる懸濁液(スラリー)で汚染され、発電所が周辺地域に計10億ガロン以上もの廃水を垂れ流していたことが判明した。

脚注

  1. American FactFinder, United States Census Bureau, http://factfinder.census.gov 2008年1月31日閲覧。
  2. "Kingston". Geographic Names Information System. U.S. Geological Survey. 2009年5月3日閲覧
  3. Find a County, National Association of Counties, http://www.naco.org/Counties/Pages/FindACounty.aspx 2011年6月7日閲覧。
  4. Snyder Roberts, "Thumbnail Sketch of Early Roane County History," 1969. Transcribed for web content by Pat Roberts McDonald, 2007. Retrieved: 2 January 2008.
  5. Samuel Cole Williams, Early Travels in the Tennessee Country, 1540–1800 (Johnson City, Tenn.: The Watauga Press, 1928), 500.
  6. Roane County Heritage Commission, "History of Roane County," 1997. Retrieved: 2 January 2008.
  7. "TVA: Kingston Fossil Plant." Retrieved: 2 January 2008.

外部リンク

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