ガラティン

ガラティンGalatyn, Galantyne[1][2][3][4]は、アーサー王伝説に登場する円卓の騎士ガウェイン。15世紀後半にトマス・マロリーによって書かれた中英語散文アーサー王の死[5]に登場する[6][7][8][9]。また14世紀末頃の中英語韻文頭韻詩アーサーの死[10]ではガラスGaluth[11]という名で登場する[6][7][12]

『アーサー王の死』によると、ローマ遠征の際にガウェインはガラティンを振るったとされる[13]

脚注

  1. 日本語表記について、「ガラティン」の他、「ガラチン」の表記がみられる。
  2. 綴りについて、「Galatyn」「Galantyne」の他、「Galatine」がRhys (1893), vol.1, p.167 (第5巻第6章), p.175 (第5巻第10章)(John RhysErnest Rhysによる近代英語訳)などにみられる。
  3. Ackerman (1952), p. 96 ("GALATYN"); p.xix ("BIBLIOGRAPHY AND TABLE OF ABBREVIATIONS" - "MA-1", "MA-2") によると、キャクストン版での綴りが「Galatyn」、ウィンチェスター写本版での綴りが「Galantyne」である。
  4. Ackerman (1952), p. 96 によると、「Galatyn」という綴りは『アーサー王の死』の170頁目、176頁目にみられるという。
  5. ヴァルテール & 渡邉・渡邉訳 2018, p. 460.
  6. Bruce 1999, pp. 199, 204.
  7. Ackerman 1952, p. 96.
  8. Sommer & 1889-91, vol.1, p.170 (第5巻第6章), p.176 (第5巻第10章); vol.2, p.162 (List of Names and Places); vol.3, p.164.
  9. Vinaver 1947, 1954年版 vol.1, pp.150, 151, 165; 1947年版 vol.3, p.1375 (注208. 24.), p.1673 (Index).
  10. ヴァルテール & 渡邉・渡邉訳 2018, p. 457.
  11. Ackerman (1952), p. 96 によると、「Galuth」という綴りが『頭韻詩アーサーの死』の1387行目、1470行目、3709行目に、「Galuthe」という綴りが2558行目にみられるという。
  12. Björkman 1915, pp. 41, 43, 76, 109.
  13. Bruce 1999, p. 199.

参考文献

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