カンパーニャ・ロマーナ
カンパーニャ・ロマーナ(イタリア語: campagna romana)はイタリア中部、ローマ周辺の平野、丘陵地帯である。トルファ山地(Monti della Tolfa)とサバティーニ山地(Monti Sabatini)に北側を囲まれ、アルバーノ丘陵(Colli Albani;カルデラ湖のアルバーノ湖を含む火山)に南東部を囲まれている。南西部はティレニア海である。テヴェレ川とアニエーネ川が流れている。
概要
古代ローマ時代は重要な農業地帯で多くの人々が住んでいたが、中世になって、マラリアの流行地となり、農業のための水利も不足したため、農地としては使われなくなった。18世紀、19世紀にローマで活動した画家たちがこの地の牧歌的な風景に感銘を受けて、多くの風景画が描かれ、ヨーロッパの上流階級の人々が、グランド・ツアーで訪れる場所となった。
19世紀と20世紀に農地として使用するために湿地は埋め立てられ、新しい集落が建設され、1950年代から、ローマ市街地の拡大によって一部の緑地を除いて、自然の風景は失われた。
カンパーニャ・ロマーナを描いた絵画
- (画)ヨハン・ヴィルヘルム・シルマー
(1840) - (画)トマス・コール
(1843) - (画)ジョージ・イネス
(1873) - (画)カレル・デュジャルダン
(1675) - (画)マルコー・カーロイ
(1843) - (画)シャルル=フランソワ・ドービニー
(c.1836) - (画)ジャービス・マッケンティー
(1868) - (画)クロード・ロラン
(1644) - (画)オスヴァルト・アッヒェンバッハ
(1850) - (画)ワージントン・ウィットレッジ
(1860)
参考文献
- Carocci, Sandro; Vendittelli, Marco (2004). L'origine della Campagna Romana. Casali, castelli e villaggi nel XII e XIII secolo. Rome: Società Romana di Storia Patria.
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