カンカンムロ横穴群
カンカンムロ横穴群(カンカンムロよこあなぐん)は、千葉県印旛郡酒々井町にある横穴墓群。同町で唯一の町指定史跡である。また、名称の由来となる椀貸伝説が伝わっている。
カンカンムロ横穴群 | |
---|---|
別名 | 厳島の隠れ里 |
所在地 | 千葉県印旛郡酒々井町酒々井 |
位置 | 北緯35度43分56.3秒 東経140度15分47.0秒 |
規模 | 横穴墓7基 |
築造時期 | 7世紀末から8世紀初め |
史跡 | 1971年(昭和46年)11月3日町指定[1] |
地図 |
カンカン ムロ横穴群 |
名前の由来と伝承
昔、厳島山に弁財天が祀られていた。ある時、結婚を控えた若者が、挙式に用いる碗や膳が足らず、困って弁天に祈ったところ洞穴(横穴墓?)の中から何者かの声がした。食器を借りたいと柏手を打って願うと「翌朝取りに来い。」と言われた。翌朝若者が見に行くと声のとおり碗と膳があった。若者は借りた食器を返したが、この出来事は評判となり食器を借りる者が相次いだ。しかしある男が借りた食器を返さずしまい込んだところ、食器はいつの間にか消えさり、それ以後、どんなに頼んでも洞穴から食器が現れることはなくなり、柏手をしても「カンカン」と空しい音が響くだけになり「カンカンムロ」と呼ばれるようになった[2]。
脚注
- 生涯学習課. “文化財の指定及び活用”. 酒々井町教育委員会. 2020年8月22日閲覧。
- 酒々井町風土記. “28.厳島のカンカンムロ”. 酒々井町教育委員会. 2020年8月22日閲覧。
- 酒々井観光ナビ. “カンカンムロ横穴群”. 酒々井町教育委員会. 2020年8月22日閲覧。
関連項目
This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.