カリッタ航空

概要

1997年、アメリカン・インターナショナル・エアウェイズ創業者のコンラッド・カリッタが同社を退社した上で新たに創業。アメリカ輸送軍航空機動軍団との契約によるチャーター便を数多く運航している。コールサインの「CONNIE」は当航空創業者(現・最高経営責任者)の愛称に由来する[1]

日本との関わり

前述の通り、アメリカ軍との間でチャーター輸送の請負契約を結んでいるため、在日米軍横田基地嘉手納基地でも運航されている[1]

2019年3月、日本国土交通省から外国人国際航空運送事業の経営許可を受け、同月31日より、中部国際空港経由の貨物定期便を[2]、同年8月から日本航空(JAL)との共同運航(コードシェア)による成田-シカゴ間の定期貨物便の運航を開始した[3][4]

2020年2月には神奈川県横浜港に停泊中のクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスの集団感染が発生したことに伴い、アメリカ政府からの要請で当航空機材によるチャーター便2機を羽田空港に派遣。同船に乗船していたアメリカ国籍の乗客計328人を羽田からカリフォルニア州テキサス州空軍基地にそれぞれ移送した[1][5][6]

なお、当航空が事業を始める際に最初に所有したボーイング747型機(通称・ジャンボ)はJALから購入した機体であり、2020年現在でもJALに所属した経験のあるジャンボ機を複数保有している[1]

定期便就航地

2020年4月現在[7]

機材

2022年3月現在

同社は、今後B777-300ERを貨物機に改修したB777-300ERSFを3機導入予定で、2023年に初号機(機体番号:N778CK[8])を受領予定[9][10][11]

ギャラリー

航空事故

脚注

  1. 窓なかったアメリカの新型コロナ救援チャーター機 飛ばした「カリッタ航空」とは?”. 乗りものニュース (2020年2月21日). 2020年2月21日閲覧。
  2. 外国人国際航空運送事業の経営許可 (PDF) - 国土交通省 平成31年3月29日
  3. JAL、9年ぶり定期貨物便再開 米航空貨物と共同運航”. 日本経済新聞 (2019年8月1日). 2020年2月21日閲覧。
  4. JAL、カリッタ航空と貨物コードシェア開始 成田に初便、747に鶴丸ロゴも”. Aviation Wire. Aviation Wire (2019年8月3日). 2019年10月8日閲覧。
  5. ダイヤモンド・プリンセスの米国籍客、カリッタの747で羽田から帰国へ”. FlyTeam (2020年2月16日). 2020年2月21日閲覧。
  6. クルーズ船 米チャーター機で328人帰国”. 日本テレビ放送網 (2020年2月17日). 2020年2月21日閲覧。
  7. Schedule - Kalitta Air
  8. 2020年2月までエミレーツ航空で運航されていた
  9. “ボーイング777-300ERSF改修、構造変更フェーズに着手”. FlyTeamニュース. (2021年8月13日). https://flyteam.jp/news/article/133863
  10. Kalitta Air fleet details - AirFleets.net
  11. Kalitta Air Fleet Details and History - PlaneSpotters.net

関連項目

  • カリッタ・チャーターズ

外部リンク

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