オオツメクサ
オオツメクサ(Spergula arvensis)は、ヨーロッパ原産のオオツメクサ属の植物である。イギリスのモンゴメリーシャーの州花として知られる。カナダ西部では農業における雑草と見なされている。日本には、明治時代に渡来した[1]。
オオツメクサ | ||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||
Spergula arvensis L. | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Corn spurry | ||||||||||||||||||||||||
下位分類群 | ||||||||||||||||||||||||
本文参照 |
特徴
1年草、または2年草。草丈は20-50cmで、全体にまばらな腺毛がある。葉は糸状で、やや多肉であり、幅1mmで長さ1.5-4cmになり、基部に白色膜状でへりに細かい歯がある托葉をつける。各節に10-20個の葉が偽輪生する。花序は茎の先端か枝の先端につき、まばらに小さな白い花をつける。花は、5枚の白色の花弁をもち、雄ずいは10個で、花柱は5個になる。5枚の鈍頭の卵形で長さ3-4mmになるがく片をもつ[2]。花期は6-8月にかけてである[2]。果実は楕円形で、がくよりやや長い。黒色の種子は直径1mmで、凸レンズ状にふくらんでおり、まわりにコルク質の狭いひれがある。[1]
分類
種子の大きさや毛の有無で以下の変種に分ける場合もある。
- 種子が無毛[1]。
- オオツメクサ Spergula arvensis L. var. sativa (Boenn.) Mert. et W.D.J.Koch[3]
- 種子に白色の棒状突起毛がある[1]。
- ノハラツメクサ Spergula arvensis L. var. arvensis[3]
- 種子が大きいもの[2]。
- オオツメクサモドキ Spergula arvensis L. var. maxima (Weihe) Mert. et W.D.J.Koch[3]
脚注
- 原色日本帰化植物図鑑(1975)
- 原色日本植物図鑑 草本編II (1961)
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-) BG Plants 和名-学名インデックス」(YList)
参考文献
- 長田武正『原色日本帰化植物図鑑』保育社、1975年、318頁。ISBN 978-4-586-30053-2。
- 北村四郎、村田源『原色日本植物図鑑 草本編』 II(改訂52刷)、保育社、1961年、262頁。ISBN 9784-586-30016-7。
This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.