ウォーカー・ブラザーズ
ウォーカー・ブラザーズ (The Walker Brothers) は、アメリカ合衆国のバンド。1960年代中頃に英国で大きな成功を収めた。クリス・ケナーのカバー『ダンス天国』や、フランキー・ヴァリのカバー『太陽はもう輝かない』のヒットで知られる。ブラザーズと名乗っているが兄弟ではない。
ウォーカー・ブラザーズ | |
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別名 | ウォーカー・ブラザーズ・トリオ |
出身地 | ロサンゼルス |
活動期間 |
1964 – 1968 1975 – 1978 |
レーベル |
フィリップス・レコード GTOレコード |
共同作業者 | ジョニー・フランツ |
メンバー |
スコット・ウォーカー(本名 Noel Scott Engel) ジョン・ウォーカー(本名 John Joseph Maus) ゲイリー・ウォーカー(本名 Gary Leeds)(ドラム) |
旧メンバー | アル・ティニー・シュナイダー(ドラム) |
解説
前身バンド「Judy and the Gents」などを経て、1964年にロサンゼルスで元ルーターズのスコット・エンゲル、ミュージシャンのジョン・ウォーカー(本名 ジョン・ジョゼフ・マウス)、ドラマーのアル・ティニー・シュナイダーの3人で「ウォーカー・ブラザーズ・トリオ」が結成される[1]。
スコットとジョンのデュオとしてマーキュリー・レコードと契約し、R&B歌手ユージーン・チャーチのカバー『Pretty Girls Everywhere』でデビューする。メイン・ボーカルはジョンであった。TVショー『Shindig!』やミュージカル・コメディ映画『踊る太陽』にも出演したが人気は出なかった。
その後、スタンデルズのドラマーのゲイリー・リーズにイギリス行きを説得され、1965年2月にゲイリーを加えてロンドンに拠点を移す。名プロデューサージョニー・フランツに見出されフィリップス・レコードと契約する。スコットのメイン・ボーカルで吹き込んだ2枚目のシングル『Love Her』が全英20位のヒットを記録し、若い女性ファンを中心に人気を博す。
1965年9月、ジェリー・バトラーのカバー『涙でさようなら(Make It Easy on Yourself)』が全英1位・全米16位を記録する。ジョンはこの年、一緒にツアーを回ったヤードバーズのジェフ・ベックに中古品としては割高の75ポンドで1954年製フェンダー・エスクワイヤーを譲っている[2]。
1966年、『太陽はもう輝かない』が全英1位・全米13位を獲得する。日本でもヒットし、1967年2月に初来日する。その後も『ダンス天国』や日本独自発売の『孤独の太陽』が大ヒットし、不二家チョコレートのCMに出演するなど日本列島に旋風を巻き起こす。
春に行ったジミ・ヘンドリックス、キャット・スティーヴンス、エンゲルベルト・フンパーディンクとのイギリスツアーの後に解散し、それぞれソロ活動を行う。
1968年1月、爆発的な人気だった日本で臨時に再結成をし、日本武道館などで公演を行う。ちなみに、日本武道館での公演はビートルズに次いで2番目である。ライブ・アルバム『イン・ジャパン』発売。
1975年に再結集して、GTOレコードからアルバム『ノー・リグレッツ』を発売する。翌年シングルカットした『ノー・リグレッツ』が全英7位を記録する[3]。1978年に最後のスタジオ・アルバムを発売し活動停止する。
脚注
- The Walker Brothers: A potted historyTelegraph 2011年5月9日
- Legendary Guitar: Jeff Beck’s 1954 Yardbirds Esquiregibson 2009年4月28日
- WALKER BROTHERSOfficial Charts