インディペンデント映画

インディペンデント映画独立系映画インディーズ映画independent filmindependent movieindie filmindie movie)とは、独立系エンターテインメント企業によって映画製作・配給される長編映画または短編映画のことを指す。場合によっては大手映画会社によって配給されるが、基本的に大手映画スタジオのシステムのもとで製作されることはない。

2019年にブエノスアイレスで行われた『ティエリー・トグルドーの憂鬱』の上映会に参加した映画監督のステファヌ・ブリゼ氏(右から2番目)とRodrigo Moreno氏(左から2番目)

概要

インディペンデント映画は、その内容やスタイル、映画製作者の個人的な芸術的ビジョンの実現方法によって区別されることがある。通常、このような映画は大手映画スタジオの映画よりもかなり低い予算で製作されるが、常にそうであるとは限らない[1]

インディペンデント映画に出演する有名俳優が、様々な理由で大幅な出演料の減額をすることは珍しいことではない。例えば、その映画の持つメッセージ性を心から信じている場合やキャリアを中断してもなお映画監督に恩義を感じている場合、キャリアが停滞していたり、メジャー系映画に参加できていないと感じる場合、その映画がメジャー系スタジオのシステムでは人気を得られないと判断されている才能を見せる機会を提供する場合、または単に彼らが尊敬する特定の監督と仕事をしたい場合などの理由がある。尊敬する監督との仕事を優先する例はたくさんあり、例えば、ジョン・トラボルタブルース・ウィリスは、クエンティン・タランティーノと『パルプ・フィクション』で仕事をするために、より低い出演料でも構わず撮影に参加した[2]

マーケティング

一般的に、インディペンデント映画のマーケティングは、多くの場合、独立系映画館での限定上映を特徴としているが、大規模なマーケティングキャンペーンや拡大公開を行うこともある。インディペンデント映画は、配給(劇場公開、またはDVDなどの販売)の前に、地域や国内、または国際的な映画祭で上映されることがよくある。インディペンデント映画の製作は、必要な資金と配給能力があれば、主流とされる映画製作にも匹敵するものとなる。

関連項目

脚注

典拠

  • Marich, Robert (2013) (英語). Marketing To Moviegoers: A Handbook of Strategies and Tactics (3rd ed.). Southern Illinois University Press. pp. 350. ISBN 978-0-80-933196-3. https://books.google.com/books?id=rllF_vq3Dq4C
  • Levy, Emanuel (1999). Cinema of Outsiders: The Rise of American Independent Film. NYU Press. ISBN 978-0-8147-5124-4. https://books.google.com/books?id=L_j3ninWUdsC
  • McDonald, Paul, ed (2008). The Contemporary Hollywood Film Industry. Malden, MA: Blackwell Publishing. ISBN 978-1-40-513388-3. https://archive.org/details/contemporaryholl0000unse
  • Kirsner, Scott (2008). Inventing the Movies: Hollywood's Epic Battle Between Innovation and the Status Quo, from Thomas Edison to Steve Jobs. Boston: CinemaTech Books. ISBN 978-1-4382-0999-9. http://www.scottkirsner.com/inventing/

参考文献

外部リンク

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