アルミノケイ酸塩

アルミノケイ酸塩(アルミノケイさんえん、aluminosilicate)はケイ酸塩中にあるケイ素原子の一部をアルミニウム原子に置き換えた構造を持つ化合物である。

アルミノシリケート化学構造
典型的なアルミノケイ酸塩におけるアルミ原子まわりの化学構造。アルミ原子はマイナス1の形式電荷を有し、周囲が負に帯電している。

ケイ素と酸素が三次元的に網目状に連なった構造を持つケイ酸塩の中で、Si4+ を Al3+ で置き換えることにより失われる正電荷を補償する形でアルカリ金属イオン (M+) などのカチオンを含んでおり、その一般式は 

と表される。含まれるカチオンの種類により多様な性質を示す。

地殻中のアルミニウムの多くはこの形で鉱物として存在している。

天然鉱物の例

食品添加物

以下は食品添加物としてEUにて認可されている。

名称CAS番号日本化学物質辞書番号E番号天然鉱物例
アルミノケイ酸ナトリウム
 (Sodium aluminosilicate) 
1344-00-9J388.994GE554曹長石
アルミノケイ酸カリウム
 (Potassium aluminosilicate) 
1327-44-2E555微斜長石
アルミノケイ酸カルシウム
 (Calcium aluminosilicate) 
1327-39-5J2.967.633JE556灰長石

関連項目


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