かいじゅう色の島

かいじゅう色の島』(かいじゅういろのしま)は、はっとりみつるによる日本漫画作品。『ヤングドラゴンエイジ』(KADOKAWA)にて、5号から連載中[1][2]を舞台として、伝奇百合を絡めた作品である[3]

かいじゅう色の島
ジャンル 伝奇青春百合
漫画
作者 はっとりみつる
出版社 KADOKAWA
掲載誌 ヤングドラゴンエイジ
レーベル ドラゴンコミックスエイジ
発表号 5号 -
発表期間 2018年9月25日 -
巻数 既刊1巻(2021年3月9日現在)
アニメ:かいじゅう色の島 - PV
原作 はっとりみつる
監督 友岡新平
キャラクターデザイン 木曽勇太
アニメーション制作 Seven Arcs
配信サイト YouTube
配信期間 2021年3月5日 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画・アニメ
ポータル 漫画・アニメ

さんかれあ』のはっとりみつるが描く、伝奇×青春ストーリー[1][2][4]。『さんかれあ』はゾンビラブコメをかけ合わせた作品であったが、『かいじゅう色の島』は伝奇と百合をかけ合わせている[3]。作中では鼓動を「こきゅん」と表現するなど独特の擬音語が使われる[3]

作者のはっとりが三重県出身であり、離島が身近にあったことから企画が始まった[3]。季刊誌に掲載する漫画であるため、各話の発表間隔が長くなってしまうことから、2人の物語を深く掘り下げていくという方向性が定まり、百合を描くことが決まったのはその後である[3]。連載が始まった2018年は『やがて君になる』がヒットした年であり、これ以降、百合漫画の多様化が進行した[5]

あらすじ

作中の神社のモデルとなった菅島神社[6]

舞台は2018年の夏[7]、「かいじゅうさん」の言い伝えがある離島[† 1]。島の中学生・千川棔(ちがわ こん)は、都会からやって来た一門歩流夏(ひとと ふるか)が海に転落するのを目撃し、彼女を助ける[2]。2人が目を覚ますと、「かいじゅうさんの穴」と呼ばれる洞窟の前で倒れていた[2]ひとりぼっちだった2人は次第にひかれ合うが、島では不思議なことが起こり始める[2]

登場人物

声はPVの声優[1]

千川 棔(ちがわ こん)
- 東山奈央[1]
島に住む中学生[2]。島から出たことがない[8]方言[† 2]で話す[9]。同世代がみんな恋をしている中、自分だけ恋愛感情が分からないことをコンプレックスとしている[4]。同級生から無視されており、1人で「かいじゅうさんの穴」へ向かう途中で歩流夏と出会う[3]
スク水短パン裸足という格好で、髪は三つ編みにしている[† 3]
一門 歩流夏(ひとと ふるか)
- 上坂すみれ[1]
都会からやって来た少女[1][2]家出[10])。性格はツンデレ[10]。島へ来てスマートフォンの電波が圏外になり、電波の届くところを探し求めていたところ、海に転落し[11]、棔に助けられる[2]
顔にそばかすがある[10]。外見はギャル風で[10]、真っ赤なネイルをしている[12]。3年前とは風貌が大きく変わっている[13]
シロ
棔の弟[14]。能天気な性格[15]
克美(かつみ)
歩流夏の叔母[16]。歩流夏を自宅に泊まらせている[13]
まり
棔の同級生[17]。彼氏にちょっかいを出されたと思い、歩流夏に文句を言いに来る[18]
木下 ハイヤ(きのした ハイヤ)[† 4]
まりの彼氏[19]。店番をしているときに歩流夏と出会う[20]

書誌情報

PV

単行本1巻発売を前にして、2021年3月5日にアニメPVが公開された[2]アニメーション制作は『トリニティセブン』のSeven Arcs[1]。声優を務めた東山奈央と上坂すみれが、演じた感想などを語った対談が3月9日発売の『月刊ドラゴンエイジ』に掲載された[2]

脚注

注釈
  1. 作中ではM県の知流島[7]。三重県の菅島がモデルとなっている[6]
  2. 作者は「M県あたりの喋り方をイメージしています」とコメントしている[9]
  3. 作者は「趣味全開のコ」とコメントしている[9]
  4. 姓はp. 7、名はp. 71で判明[19]
出典
  1. はっとりみつる「かいじゅう色の島」アニメPV公開、声優は東山奈央と上坂すみれ”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年3月5日). 2021年3月20日閲覧。
  2. AppMedia編集部 (2021年3月5日). 【制作:Seven Arcs CV:東山奈央×上坂すみれ】『かいじゅう色の島』アニメーションPV公開 コミックス1巻 3月9日発売に先行!”. AppMedia. 2021年3月20日閲覧。
  3. ブルーウェットふみ乃 (2021年3月9日). はっとりみつる「かいじゅう色の島」発売記念百合座談会”. コミックナタリー. ナターシャ. 2021年3月20日閲覧。
  4. 「さんかれあ」のはっとりみつる、離島舞台の新連載を別冊ドラゴンエイジで開始”. コミックナタリー. ナターシャ (2018年9月25日). 2021年3月20日閲覧。
  5. ブルーウェットふみ乃 (2021年3月9日). はっとりみつる「かいじゅう色の島」発売記念百合座談会(2/2)”. コミックナタリー. ナターシャ. 2021年3月20日閲覧。
  6. kai881 (2021年3月9日). かいじゅう色の島・PV 聖地巡礼・舞台探訪 三重県鳥羽市・菅島”. kai881と愉快な仲間たち. 2021年3月20日閲覧。
  7. はっとり 2021, p. 4.
  8. はっとり 2021, p. 5.
  9. はっとり 2021, p. 160.
  10. はっとり 2021, p. 161.
  11. はっとり 2021, p. 46.
  12. はっとり 2021, p. 68.
  13. はっとり 2021, p. 45.
  14. はっとり 2021, p. 38.
  15. はっとり 2021, p. 37, 39.
  16. はっとり 2021, p. 44.
  17. はっとり 2021, p. 7.
  18. はっとり 2021, pp. 66–71.
  19. はっとり 2021, p. 7, 71.
  20. はっとり 2021, pp. 56–57.

参考文献

  • はっとりみつる『かいじゅう色の島 1』KADOKAWA〈ドラゴンコミックスエイジ〉、2021年3月9日、164頁。ISBN 978-4-04-074015-7。

関連項目

外部リンク

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